★阿修羅♪ > 戦争83 > 999.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□ヒズボラと銃撃戦で3人負傷させる 国連特使は停戦持続に楽観的 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2352550/detail
ヒズボラと銃撃戦で3人負傷させる 国連特使は停戦持続に楽観的
【アルジャジーラ特約21日】イスラエル軍報道官は21日夕、「一部隊が威嚇的な姿勢で向かってくる武装分子を視認。兵士たちが発砲し、3人に命中したことを認めた」と述べた。この事件は8月13日にイスラエルとヒズボラ間の停戦が始まってから最も大きな衝突の一つだが、この銃撃戦で死亡者がいたかどうかは明らかではない。
エルサレムでは、テリエ・ルード・ラーセン国連中東特使が21日、イスラエルのリヴィニ外相を訪問した後、停戦が守られていくことを確信するとして、「今後とも完全に停戦が尊重され、関係者が完全に(停戦を)履行することを支持するだろうという楽観的な状況」が存在すると、述べた。
一方、イスラエルは敵対行為の再発に備える態勢を維持し、レバノン領内に拠点を確保し続けている。約30両の装甲車両に支援された250人以上のイスラエル軍将兵がレバノン領内の9拠点で視認されると、仏AFP通信が21日、伝えた。
イスラエルはまた、レバノンの戦火に破壊された首都ベイルートへの離発着を再開した民間航空機はすべて、安全チェックのため。ヨルダンを通過しなければならないと主張している。イスラエル側は、ヒズボラが停戦を利用して、多量の武器を輸入し、武装を補強することを恐れている。
国連平和維持軍当局によると、イスラエル空軍は21日、4回にわたってレバノン領空を侵犯し、シニオラ・レバノン首相の抗議を招いた。レバノン政府当局者によると、同首相はアナン国連事務総長はじめ外国政府首脳に書簡を送り、「イスラエルの安保理決議1701号違反によって安全に対する危険が生じていることを通報した」。
中東諸国の指導者もまた、イスラエルがヒズボラを屈服させることに失敗した4週間の戦役のもたらした結果について分析を開始した。
カタールのハマド・アル=サーニ首長は、レバノンにおける「抵抗戦争」はイスラエルに対する最初のアラブ側の「勝利」であったと言明、さらに、この事は中東平和の展望を明るくする可能性があると述べた。ハマド・アル=サーニ首長はレバノン戦役後、レバノンを訪問した最初のアラブ諸国指導者である。
これは、同首長がベイルートでラフード・レバノン大統領と共同記者会見した際の見解表明で、同首長は「レバノン国民とその抵抗はアラブの最初の勝利を達成したが、それはわれわれが待ち望んでいたものであった」「レバノンとイスラエルの間の・・・戦争の後になって、和平達成の機会はこれまでのいかなる時よりも大きくなっている」「イスラエル人はこれまで軍事力によってアラブを屈服させることができたが、レバノン南部で起きた事によって、これはもはや不可能となった」などと述べたのである。
イスラエルとの和平協定に署名したエジプトでは、カラマ・アラブ民族主義者党のハムディーン・サブヒ党首が週刊の党機関誌「カラマ」に「イスラエルの拘束を脱して」という題の社説を書き、「(ヒズボラの)勝利の主要な結果は、アラブ民族にその当然の政策目標・・・イスラエルという存在に決着をつけるという目標を明確にしたことである」と述べた。
一方、イスラエル政府の観察機関は、オルメルト首相が34日間にわたる攻勢作戦についての疑問に答えよという世論の盛り上がりを退けたのに応じて、今次戦役についての調査を開始した。
ミチャ・リンデンストラウス国家監察官の事務所は、ヒズボラをせん滅し、イスラエル国民を標的とするロケット弾攻撃を防ぐという国家目的の達成に失敗した今次戦役に関連する「情報、文書、実施要項」を収集すると発表した。
同監察官事務所は「治安機関、国軍はじめ政府諸機関を監察する諸部局は戦争指揮、国内戦争体制の状況を検証するため、その専門的能力で寄与する」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年08月22日15時11分