★阿修羅♪ > 戦争83 > 896.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2006/08/post_ee10.html から転載。
2006-08-19
米国の作家、ジョン・アーヴィングが、戦時中、ナチスの武装SSの隊員だったと告白してバッシングを浴びるドイツの作家、ギュンター・グラス氏を擁護する文章を、英紙ガーデイアン(電子版、8月19日付け)に発表した。
「あまりにも多くの、いわゆる知識人たちが、彼らの攻撃目標に狙いを定める、あの、嗚呼、あんなにも臆病な、後知恵の視点からの、案の定、いかにも殊勝気な、グラスの人生と作品崩しが続いている」
「グラスは15歳で兵士になった。志願したのは主に“家出したかった”からだと言っている。わたしは、グラスを批判する人々が自分自身、15歳だったときのことをほんとうに覚えているのか、と不思議でならない」
「グラスはいまなおわたしの英雄だ。作家としても、道徳的な磁石としても。彼の勇気は、作家としてもドイツ市民しても模範的である。その勇気は、彼の最近の告白によって、弱まるどころか、さらに強まった」
(大沼・注)
何があっても、それがどうであっても、それでも&だからこそ、自分=歴史を、他者=世界のなかで絆をたいせつにしながら生きていく……そんな自伝的小説、「ガープの世界」を読んで以来、ジョン・アーヴィングのファンであるぼく(大沼)としては、共感できる「グラス氏擁護論」だった。
⇒
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,1853745,00.html