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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html から転載。
2006-08-16 レバノン国軍、あすリタニ川以南に展開開始(アル・ナハール紙)
■ フランス、トルコ、マレーシア、パキスタンの外相が今日ベイルート訪問 国際部隊編成について協議へ
■ レバノン国軍、あすリタニ川以南に展開開始 国軍以外の武装を許さず
■ 3・14勢力がアサド大統領に反論「レバノンが再びシリアの影響下に置かれることはない」
2006年08月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
「戦争行為の停止」が決議されて48時間が経過した今日、2つの重要な動きが予想される。1つ目は、閣僚会議の会合が開かれるかも知れないということである。会合においては33日間にわたる戦争が終結した今、事態の正常化のために必要とされる課題について話し合われることになる。またシリアのバッシャール・アル=アサド大統領が昨日の演説において国会および政府内の多数派勢力に対して行なった非難への対応も協議されることになろう。ただし政府関係者によれば、会合が今日開かれるかどうかは確実ではないとのことである。2つ目の動きとしては、レバノン国軍が明日リタニ川以南に展開するのを控えての準備が開始される。またこれに先立って今日、イスラエルはリタニ川付近の拠点から退去する。
(中略)
■ アサド大統領演説への反響
シリアのアサド大統領が演説の中で3・14勢力を非難したことに対して同勢力の関係者は、「シリア大統領の影響力が再びレバノンに及ぶことはないと明言する」と述べ、「アサド演説の重大性に鑑みて、同演説を真剣に検討したうえであらゆる方面から応答を行なってゆく意向である」と述べた。これと関連して「民主主義会合」代表であるワリード・ジュンブラート議員は明日、「バッシャール・アル=アサドやハサン・ナスルッラーの課す条件に我々は屈しない」と銘打って記者会見を開く予定である。
政府関係者によれば、アサド演説問題については閣僚会議の初回の会合において話し合われる予定であり、アラブ連盟に抗議の申し立てが行なわれる可能性もある。またシリア大統領の威嚇発言については、ラフィーク・アル=ハリーリー元首相暗殺事件に関する国際調査委員会のセルジュ・ブランメルツ委員長に対しても訴えがなされるとのことである。
■ 4ヵ国外相のベイルート訪問
レバノン南部の国際部隊に参加が予定される4ヵ国の外相が今日、ベイルートに到着する。同部隊はリタニ川以南におけるレバノン国軍の展開と国家による支配の確立を支援することになる。
先ずフランスのフィリップ・ドストブラジ外相が今日の朝に到着し、セニョーラ首相およびファウズィー・サッルーフ外相と会談を行なう。パリからのドストブラジ外相の到着に先立つ報道によれば、同外相は国連レバノン暫定軍(UNIFIL)増強よりも以前にヒズブッラーの武装解除を実施するよう求める意向だという。それにつづいてトルコのアブデュッラー・ギュル外相、イスラム諸国会議機構から派遣されたマレーシアのサイド・ハミド外相、パキスタンのミアン・クルシード・カスーリ外相が到着し、セニョーラ首相は午後、4ヵ国外相を招いての昼食会を催す予定である。
■ ベイルート国際空港
いっぽう、ムハンマド・アル=サファディー公共事業相はベイルート国際空港を遅くとも来週には再開して旅客機や輸送機が着陸できるようにしたいとの希望を表明し、「主要滑走路3本のうち1本については、修復までに2ヶ月半を要する」と述べた。
(後略)
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/060816-2nahar_smori.mht
(翻訳者:森晋太郎)