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イスラエルへの抵抗を呼び掛け シリア大統領がヒズボラを称揚する演説 [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2006 年 8 月 16 日 12:16:19: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イスラエルへの抵抗を呼び掛け シリア大統領がヒズボラを称揚する演説 [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2325908/detail

イスラエルへの抵抗を呼び掛け シリア大統領がヒズボラを称揚する演説

 【アルジャジーラ特約15日】シリアのバシャール・アル=アサド大統領は14日、ダマスカスで開かれたアラブ・ジャーナリスト協会の会合で演説し、世界は「われわれが強くなければ」、アラブの利益を考慮しないので、イスラエルに対する抵抗が必要であると述べた。

 同大統領はレバノンのヒズボラが5週間近くもイスラエルの進撃を防いだと称揚し、イスラエルが中東地域で「テロリストの政策」を追求する前に、イスラエルによく考えさせるように強いたと述べた。

 「世界は、われわれが強くなければ、われわれの利益を考慮しない。抵抗はあらゆる局面でわれわれの権利を回復するための選択肢である。世界は、イスラエルが傷つけられ、われわれが強力にならなければ、動こうとしないだろう」と言明したのである。

 シリアの指導者は、平和と抵抗は相互に排除し合うものではないとして、「アラブはこれまで、平和のための戦略的選択を誤ってきた」「平和とは一つの戦略的選択肢だが、それはわれわれが抵抗の原理を放棄するべきであるということを意味しない」「抵抗は戦争ではなく平和の達成を目的とする」とも語った。

 さらに、同大統領は、レバノンの反シリア勢力がヒズボラの武装解除を求めることによって、戦禍を受けた国家に分裂のたねを蒔(ま)こうとしていると非難した。

 また、近い将来に中東地域には平和はあり得ないとして米国を非難し、「平和には、イスラエルが占領地域を元々の所有者に返還し、その権利を回復することを含む。イスラエルは侵略と覇権の基盤の上に立つ敵である」「和平のプロセスは失敗した。それはそもそもの初めから失敗だ」「はっきりしているのは、現在の(米国)政権の6年間で、平和が存在せず、予見できる将来にもないということだ」と言明した。

 バシャール・アサド大統領は、米国の「新しい中東」建設という野望はイスラエルとの戦いでのヒズボラの成功によって粉砕された「幻」にすぎないとも述べた。ブッシュ米大統領の提案する「新しい中東」の主要な部分はアサド・シリア政権の更迭であることを念頭に置いての発言である。

 一方、リヴィニ・イスラエル外相は15日、イスラエルで、シリアはレバノン問題に干渉したり、ヒズボラを使ってレバノン政府に影響力を行使しようとしたりしてはならないと述べた。

 同外相は、ヒズボラとの戦闘の後、シリアは「レバノンがシリアなしで、別の方向に離陸している、ないしは少なくとも離陸を図っていることを理解」せねばならないと述べたのである。

 同外相はまた、シリア政権は「ヒズボラのような集団を通じて、(レバノンに)影響力を行使すること」はもはやできないだろうと述べた。

 イスラエルと米国はシリア、イラン両国が米国の海外テロリストのリストに載せている集団であるヒズボラを支援し、武装させていると非難している。

 リヴィニ外相は「シリアが今日まで果たしてきた役割に関しては、国際的な合意が存在するし、また、国際社会に受け入れられ、より前向きな役割を担うためには、シリアは変化しなければならない」とも述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年08月16日02時09分

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