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□「イスラエル軍の空爆、砲撃が止んだ」 静けさ戻ったレバノン南部 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2320628/detail
「イスラエル軍の空爆、砲撃が止んだ」 静けさ戻ったレバノン南部
【アルジャジーラ特約14日】イスラエル軍による空爆、砲撃を受けていたレバノン南部では、約1カ月ぶりに静けさが戻った。現地時間14日午前8時(グリニッジ標準時同午前5時)、イスラエル軍とヒズボラ(イスラム教シーア派民兵組織)との停戦が発効すると、約30分前まで鳴り響いていた空爆、砲撃音が魔法にかかったように消え、周囲に静けさが広がった。
同南部の情報筋はロイター通信に対し「午前8時を迎えると、突然、辺りが静かになった」と、国連安全保障理事会の決議に基づく停戦が予定通り発効、実施された直後の様子を語った。
レバノン南部の港町ティールでは、7月12日の「開戦」以降、外出禁止令が出されていたが、市民たちは停戦発効とともに家々から次々と姿を現し、静けさを取り戻した町の空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。
レバノンの首都ベイルートの公園やキャンプでは、イスラエル軍の砲撃などを避けるため身を寄せていた避難民たちが、手に大きな荷物を持ちながら姿を見せ、数週間ぶりに我が家に戻っていった。とはいえ、避難民の多くは自分たちの家が無事なのかどうかは分かっていない。
レバノン政府のアズル財務相はこの日、フランスのテレビ局の取材に対し「ベイルートで停戦が実施された」と言明するとともに、「国境地帯や交戦のあった地域の状況は落ち着いている」と強調した。
これに対し、イスラエル軍当局者は14日、同軍部隊が侵攻していたレバノン南部地域から撤退を開始したと明らかにした。しかし、同軍は、ヒズボラへの武器搬入を阻止するため、当面、ベイルート周辺を閉鎖状態に置くことにしている。
今回の停戦に関し、イスラエル軍およびヒズボラは「停戦を守る」としながらも、自衛の権利は行使するとそれぞれ言明している。
また、イスラエル軍機は停戦入り直前、「レバノン国民へ告ぐ。イランとシリアと組んでいるヒズボラは、レバノン国民を地獄の淵に追いやっている」などと書かれたビラを空中からまいた。
さらにこのビラは「イスラエル軍は撤退するが、レバノンからイスラエルを脅かすテロ行為がなされれば、イスラエル軍はこれに断固とした措置を講じる」と警告している。フランスのAFP通信によると、ベイルート市民たちはこのビラを手にすると、直ぐに破り捨てていたという。
一方、今回の停戦入りを前に、イスラエル軍およびヒズボラ側は「開戦」以来、最大級の交戦を展開した。レバノン警察によると、イスラエル軍の空爆で13日にはレバノンで市民17人、兵士4人が死亡した。
イスラエル軍当局者によると、ヒズボラ側は13日、ロケット弾250発をイスラエル領内に撃ち込み、市民1人が死亡、90人が負傷した。同国北部のハイファはこれまでで最も激しいロケット弾攻撃を受けたという。
また同日、レバノン南部ではヒズボラとの交戦で、イスラエル軍兵士7人と同予備役兵2人の計9人が死亡した。
イスラエル軍は開戦以来の戦闘でヒズボラの戦闘員530人を殺害したとしているほか、今回の戦闘ではレバノン市民約1000人、イスラエル軍兵士114人を含む同国人154人が死亡したとされる。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年08月14日18時39分