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http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_1301.html から転載。
2006.08.14
平和への信念を失わないために
Doves of prey ― 猛禽類となった鳩。イスラエルのニュースサイト Ynet に掲載されていた論説記事。B. Michael と署名がある。頷きながら読んだ。
レバノン侵略後、イスラエル国内ではこれまで平和に関して進歩的な発言や活動をしてきた市民の間でも戦争支持が強いと伝えられているが、その状況への深い憂慮を示す記事だ。100人のイスラエル人が殺されたからと言って報復を肯定するというのなら、1,000人以上が死んだ相手側の立場に立って考えてみてはどうかと提案し、今回のイスラエル側の死傷者に匹敵する数は、パレスチナでは毎月のように起こっていることを指摘している。今、ヒズボラとして戦っている若者たちは82年のイスラエルによる侵略を幼くして体験したか、その話を聞いて育った世代であるとし、このままでは、20年後には今のレバノンに生まれ育つ子どもたちと対峙しなくてはならなくなるとの心配が表明されている。
レバノンの一般市民に多くの犠牲者が出ていることについて、「市民の犠牲は付随的だ」とか「市民を盾として使っているのだ」等、軍部が主張しているのに対し、筆者は、イスラエル軍の司令部がテルアビブの市街地にあること、住宅地に隣接して軍用機も使用する空港があることなどをあげ、そのような言い訳が成り立たない(言えた義理ではない)と言う。この点は、今回の戦争に限らず、多くの紛争において検証されなければならないと思った(メモ:昨日13日は沖縄国際大学のキャンパスにアメリカ軍のヘリコプターが墜落してちょうど二年の日)。
私の平和に対する信念は、必ずしも揺るぎないものではない。自分の身近で戦争が起こった時のことを想像して、読み返す。その時にこのような主張をする人間に、そのような主張をする勇気を持つ人間に私はなりたい。