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□ヒズボラ・グッズが大人気 ナスララ党首をたたえるシリア国民 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2313005/detail
ヒズボラ・グッズが大人気 ナスララ党首をたたえるシリア国民
【アルジャジーラ特約12日】シリアの首都ダマスカス、その古代の城壁に沿って立ち並ぶ本屋に市民がよくやって来る。公務員のムサム・ハビブさん(32)もその1人で、4歳になる息子のゼインちゃんを連れながら、本屋街を見て回っている。
そのハビブさんが一軒の本屋に飾ってある写真を指差しながら、ゼインちゃんに「これは誰だ」と尋ねた。写真の主は、笑みをたたえた顔にメガネをかけ、濃いひげを蓄え、ターバンを巻いている。
「ハッサン・ナスララだよ」。ゼインちゃんがはにかみながら答えた。
「それなら、これは誰だ」。ハビブさんが沢山の花を挟んで、同じ写真に写っている別の人物を指差して尋ねた。
「バッシャール(・アサド)大統領だよ」。ゼインちゃんが今回も正しく答えた。
これを聞いたハビブさんは嬉しそうにゼインちゃんの頭をなでながら、代金約25円を本屋に渡し、写真を受け取った。
▽抵抗運動の象徴
レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが7月12日にイスラエル兵士2人を拉致し、今回の「戦争」が始まって以来、ヒズボラを率いるハスララ党首らの写真がダマスカス市内にあふれている。
同市民たちは車の窓、商店の店先にそうした写真を飾り、また、市内の各通りには緑のヒズボラ旗とシリア国旗、さらにレバノン国旗がはためいている。
シリア国民の中には、今回のレバノン危機にあたって、ヒズボラ支持を表明することが自国政策の支持につながると考える者たちもいる。
ダマスカス旧市街で写真と書籍を売っているビラル・モハメドさん(25)は「私にとって、アサド大統領とナスララ(ヒズボラ)党首の2人は抵抗運動の象徴なのです」と語る。
これに対しイスラエルと米国はシリアがヒズボラを支援していると指摘、と同時にシリアがレバノンに向けた武器補給役を果たしていると非難している。
シリアは当然、こうした非難を否定するとともに、他のアラブ諸国とは違って、ヒズボラおよびその指導者を公然と支援している。
▽ヒズボラ人気が沸騰
シリア国民の間では、今回の「戦争」開始以降、イスラエルを相手に戦っているヒズボラの指導者ナスララへの人気が沸騰、カリスマ化しており、これに伴いヒズボラ・グッズがシリア国民の間で引っ張りだこ状態になっている。
ダマスカス中央市場にある本屋で働くアブ・ラドワンさんは「イスラエル軍が2000年にレバノン南部から撤退して以降、ヒズボラの旗や同指導者の写真を求める市民はそれほど多くはなかった。でも、7月12日以降、ナスララ党首とアサド大統領の写真を購入しようと、多くの者たちがシリア各地からここにやって来る」と話している。
ラドワンさんはこうした人気をとらえ、アサド大統領も含めたさまざまな図柄の写真、Tシャツを作り、販売している。
人気の中心はビズボラTシャツ、キーホルダー、CDなどだが、これに加え本屋には現在、ナスララ党首の伝記(352ページ)が並び、人気を集めている。カイロで出版された伝記のタイトルは「南からの革命家」という。
モハメドさんは「ナスララ党首の歩んできた道とその過程をもっと知りたいという国民が増えています」と話す。
シリアの若い世代はハスララ党首を、12世紀に十字軍を破ったイスラムの英雄、サラディンと重ね合わせている。女子大生の1人は「サラディン以降、アラブの人々を本気で守っている指導者はハスララ党首が初めて。同党首のお陰でアラブは自尊心を取り戻せる」と強調している。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年08月12日18時36分