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□レバノン政府が軍の展開に動く ヒズボラの南部撤収は要求せず [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2299982/detail
レバノン政府が軍の展開に動く ヒズボラの南部撤収は要求せず
【アルジャジーラ特約8日】レバノン政府は7日、レバノンでの戦闘を停止させるため、国軍兵力1万5000人を展開することを決めた。8日には予備役動員が始まったと報じられた。
ガジ・アル=アリディ情報相は、レバノン軍はヒズボラを所在地域から移動させる意向はないと言明した。同情報相は、それどころか、シーア派民兵組織であるヒズボラは「地域全住民を代表する党として」現地に留まることを許されると語った。
この決定は、ヒズボラ所属に2閣僚によって支持された。
レバノン軍はこれまで公式には戦闘に参加していなかったが、イスラエルの兵舎、陣地空爆によって、すでに数十人の将兵が死亡している。陸軍の個々の部隊はレバノン領内に飛来するイスラエル機に銃撃を加えている。
イスラエルのオルメルト首相は、レバノン軍の展開指令について「興味のある進展だ」という見解を示し、「われわれはこの動きを目下、研究中だ。われわれはレバノンを占領するつもりはない。レバノンに駐留するつもりもない。作戦の目的を果たしたい、つまりロケット攻撃を阻止し、ヒズボラをこの地域から排除するのだ」と語った。
ヒズボラは引き続きイスラエル北部に向けてロケット弾を発射している。
イスラエル側の発表によると、攻撃が熾(し)烈な地域から既に民間人1万5000人が避難した。7日にイスラエルに落下したロケット弾は160発以上で、数人がけがした。
ペレツ・イスラエル国防相は8日の閣議で、国境から約30キロ北に位置するリタニ川まで作戦を延伸するかも知れないと報告した。
同相は同日、労働党議員たちに対して、「私は、ヒズボラのロケット弾発射能力をできるだけ削減するため、発射地域を奪取する目的の作戦を準備するよう、イスラエル国防軍(IDF)の全司令官に命令した。もし外交努力がわれわれの期待するような成果をもたらさなかったら、われわれは自力でそれをやらねばならない」と語った。
ニューヨークの国連本部では、安全保障理事会にイスラエル、レバノン、アラブ諸国代表が加わって紛争解決の道を探っている。
米、仏両国は国際平和維持軍の派遣案を支持するよう諸国を説得しているようである。ブッシュ米大統領は7日、テキサスの休養先から、「レバノン軍、国際軍の配備に応じて、イスラエル国防軍が撤収し、両国が国境となる『ブルーライン』を尊重することになる」と声明した。
しかし、外交努力はイスラエルとレバノンの主張の大きな食い違いを埋めるよう続けられている。
シニオラ・レバノン首相は、国際軍部隊の展開前にも、レバノン南部からイスラエル軍が全面撤退するよう要求している。イスラエル側は、ヒズボラのロケット攻撃がある限り、撤退しないと言明している。
レバノンはすでに最初の国連決議案がイスラエル軍の即時撤退を求めていないとして拒否した。最終案は9日にも採決が期待されている。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年08月09日15時40分