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'06/8/7
「劣化ウラン(DU)兵器禁止を訴える国際大会」は六日、広島市中区の原爆資料館東館で、被爆地広島から世界へ向けたDU廃絶行動への参加を呼び掛ける「ヒロシマ・アピール」を採択し、四日間の日程を終えて、閉幕した。(滝川裕樹)
出席した約二百五十人を前に、国内外の参加者が、日本語と英語で交互にアピール文を読み上げた。ウランの化学的・放射線毒性による危険性を明らかにするよう、科学者に求める一方、米国、英国軍がイラクやバルカン半島でDU兵器を大量に使ったことを非難した。
さらに、世界のマスコミ、とりわけ米英の報道人にDU兵器の問題を取り上げ、廃絶に向けた世論を起こすよう要請。永久的な禁止を実現するため、あらゆる法的手段を駆使する決意を示した。
DUの軍事利用の全面禁止や禁止条約締結のほか、被害者への補償▽医学的調査▽これまでに使用したDUの量や汚染地域の情報開示―などを求める、劣化ウラン兵器禁止国際連合(ICBUW)の声明もあらためて確認した。
嘉指信雄現地実行委員長は「いつか、このような会議を開かなくてすむよう、力を合わせていきたい」と強調し、大会を締めくくった。
このほか、大会に参加したユニタール広島事務所のナスリーン・アジミ所長に、計二十万人分以上集まっているというDU禁止の賛同署名の一部を提出した。
【写真説明】DU廃絶行動への参加を世界に呼び掛ける、ヒロシマ・アピールを読み上げる大会参加者たち
以上 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200608070030.html から転載