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□内戦になれば米軍は国外に? [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060807/1154956104
2006年8月7日(月)
内戦になれば米軍は国外に? 2006/08/07
8月14日付の米誌『ニューズ・ウィーク』は、ブッシュ政府はイラクが内戦からほど遠いと主張するものの、ホワイトハウスと国防総省内では万一の事態に備えた計画づくりが始まっていると報じた。
Exclusive: Iraq―Plans in Case of a Civil War
http://www.msnbc.msn.com/id/14206642/
同誌の記事によると、匿名で話したブッシュ側近の話として、もしイラクが内戦状態に陥るとブッシュ大統領は米軍兵力をイラク国外に移すだろうというものだ。その側近は、「もし全面的な内戦になると、大統領はわが軍が交戦に巻きこまれるのを認めないだろう」と語ったという。
昨年までは、「米軍が去るとイラクは内戦になる」というのが、米軍の駐留を継続する口実とされてきていた。それと比較すると、実に身勝手な主張であるが、最近の「宗派抗争」なるものへの米軍の対応からは類推するのは簡単である。
「巻きこまれる」のを避けるためではないだろうが、ほどんどの場合、今でも米軍は宗派至上主義の民兵が一般市民を襲撃するのを止めようとはしない。また主要宗派と民族とでイラクを分断する(シーア派、スンニ派、クルド人)というのは米国の当初からの目的で、最近ではシーア派のなかで連邦を構成する国として自立(つまりはイラク分裂)する方向を唱える動きが出ている。
「米軍がいないと内戦になる」どころか、イラク分裂をむりやりに進めるために米軍が駐留してきたことが、『ニューズウィーク』のレポートにも示唆されているということである。
それに「宗派間抗争」というのも奇妙な話で、主にはシーア派民兵によるものであり、スンニ派民兵による市民への攻撃も同じだが、民兵同士が衝突するというより、彼ら民兵(および警察・治安部隊)はいずれの側も一般市民を攻撃している。つまり「宗派抗争」といわれる事態を生み出している諸勢力は、またそれを黙認しているイラク政府と米軍も、イラクを分裂させるという共通の目標にむかって進んでいるといえる。
かつて「米軍がイラクから撤退すると内戦になる」という米軍駐留の口実を信用したことのある人は、今一度、<米国のプロパガンダ>について真剣に考えてみよう。
作成者 山本史郎 :2006年8月7日(月) 22:08 [ コメント : 0]