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「イラクは民主主義より内戦の方向に」英大使が機密電報
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060803AT2M0301E03082006.html
【ロンドン=横田一成】英BBCは3日、ペイティー駐イラク英国大使が政府に送った機密電報で「イラクは安定した民主主義に移行するよりも、内戦と事実上の分裂に向かう可能性が高い」と警告していたと報じた。イラクではイスラム教スンニ派とシーア派の抗争が激化しているが、米英政府は民主化の成果を強調していた。
近く退任予定の大使は電報で、イラクの将来について「希望がまったくないわけではない」と述べつつも「今後5―10年間は混乱した困難な状態が続く」と予測。内戦や無政府状態を回避する策として「シーア派の民兵組織マハディ軍に、レバノンの民兵組織ヒズボラがやったような『国の中の国』を作らせないことが最優先事項」と指摘した。
マハディ軍はイラクのマリキ首相を支えるシーア派の強硬派指導者サドル師の私兵とされている。