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2006年08月04日22時28分
http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200608040454.html
イスラエル軍は4日、レバノンの首都ベイルート北方で幹線道の橋を空爆で破壊、同市南部への空爆も前日以上の規模で続けた。北部への本格的な空爆は初めて。レバノン南部の地上侵攻では「安全保障地帯」の拡大を目指して掃討作戦を展開。ペレツ国防相は軍に占領地域を国境から20〜30キロのリタニ川まで広げる、「第2段階」攻撃への着手準備を命じたが、政府内には慎重論もあるようだ。
イスラエルが確保した「安全保障地帯」
イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者、ナスララ師は3日、ベイルート空爆をやめなければイスラエルのテルアビブを攻撃すると警告したが、イスラエル側は無視した形だ。
ロイター通信などによると4日、ベイルートの北ジュニエでの3カ所の橋の破壊でレバノン北部と首都を結ぶ交通網が断ち切られた。東部ベカー高原のシリア国境近くでは、シリア人を含む農園労働者を乗せたトラックが空爆を受け、少なくとも25人が死亡した。首都南郊のシーア派教徒が多く住む地域も繰り返し空爆され、市民4人、レバノン軍兵士1人が死亡。
イスラエル軍地上部隊は4日、ヒズボラを掃討した国境沿いの「安全保障地帯」を確保した後、さらに北上したが、ヒズボラの抵抗に遭い、兵士2人が死亡した。
ヒズボラもロケット弾攻撃を強め、AP通信などによると同日午後までにイスラエル北部に80発を発射、民家などを直撃して女性2人が死亡した。
イスラエル国内の報道では、国防相のリタニ川までの戦闘拡大方針に対し、オルメルト首相は、射程の長いロケット弾による攻撃を激化させるだけ、との懸念から慎重姿勢をみせているという。
イスラエル紙イディオト・アハロノトによると、リタニ川までを占領すれば戦闘の長期化と犠牲の拡大が避けられないとの見方が軍内部にも出ている。
リタニ川までの侵攻には治安閣議の承認が必要。ハアレツ紙(電子版)は、オルメルト首相は国際社会による国際部隊派遣の進展をにらみながら、どこまで攻め込むかの判断を迫られそうだと指摘した。