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団結心が芽生えたレバノンの人々 差異を乗り越えて難民を支援 [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2006 年 8 月 01 日 18:16:40: QYBiAyr6jr5Ac
 

□団結心が芽生えたレバノンの人々 差異を乗り越えて難民を支援 [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2268099/detail

団結心が芽生えたレバノンの人々 差異を乗り越えて難民を支援

 【アルジャジーラ特約7月31日】イスラエル軍の砲爆撃を逃れてレバノン南部から逃げて来た数十万人のシーア派難民たち。彼らを助ける動きは宗教や宗派の違いを乗り越え、数千人のレバノン人たちに広がっている。

 首都ベイルート東部の小学校、そこは今も内戦時代のキリスト教徒指導者であるバシール・ジェマイエルやサミール・ジアジアのポスターが街で敬意を受けているキリスト教徒レバノン軍(CLF)によって支配されているのだが、難民たちはそこに避難の場所を見つけたのだ。

 難民たちのほとんどはシーア派であり、一部のキリスト教徒がイスラエルとの今次の戦役を引き起こしたとして避難しているヒズボラ支持者である。

 地区のほとんどで、住民たちは新参者たちの存在を受け入れ、彼らを歓迎する人もいる。

ベイルート南部郊外のハレト・フレイク地区から逃れて来たアリ・ハッサンさんは「住民たちの反応はとても積極的だと感じています。子どものためのミルクなど、さまざまな物を持って来てくれるし、まるで自分の家に戻ったような気がする」と話した。

 イスラエルが民間施設を標的にするようになってから起きた混乱のさなかにあって、レバノン人の中には、互いに助け合うために内戦時代の猜疑心と硬直した気持ちを忘れざるを得なくなったという人もいる。

 その学校に避難していたモハンマド・カファニさんは「レバノン政治の立場の違いがあるので、別のことを予期していたんです。しかし、ここで発見したのは、われわれがみんなレバノン人であるということ、人道の精神でしたよ。政治家たちが入れないようにすれば、ここでは皆が団結しますよ」と語った。

 食糧や石油など生活必需品がますます欠乏する中で、多くのレバノン人は助け合うことに誇りを感じている。

 ベイルートにある「カトリック近東救済奉仕団・法王使節団」の長を務めるイッサム・ビシャラさんは、レバノン人の間の団結の気持ちは、いずれ砲撃の音が収まった暁には、予想される政治的な内部抗争を乗り越えるのに役立つだろうとして、アルジャジーラニ対してこう語った。

 「おわかりでしょうが、ここには住む家がありません。人たちは住んでいる場所を追われたんです。しかし、この人たちは(住民の)笑顔を見ているし、住民たちが面倒をみてくれ、食べ物や水を与えてくれ、本当に助かっているのです」。

 ベイルート西部では、サミドーン(不屈な人々)という名のNGO統合組織が難民救援のために結成された。同組織で働いている活動家の一人、ファティマ・ハチェムさんは、難民たちがたどり着いたことへのベイルート市民の対応に驚いたという。ハチェムさんはアルジャジーラに対して、「誰もがスンニ派とシーア派の間で何か問題があると思っていました。ところがたくさんのスンニ派の人たちが難民のために食べ物を料理して、持って行ったんですよ。こんなことが起きるなんて思ってもいませんでした」と話した。

 こうした救援活動が他にも、同じような社会的な出来事を起こしていた。

 ベイルート西部では、同性愛者NGOの「ヘレム」の事務所がサミドーンの調整センターに変わっていた。虹のマークの旗の下で、活動家たちは難民たちの世話がゆき届いているかどうかを確かめるため、日夜、立ち働いている。

 7月末、ティル近郊のラシディヤ・パレスチナ難民キャンプはイスラエルとの国境近くの村から逃げてきた約82世帯を受け入れたが、イスラエルが同キャンプに空爆を加えた後、その人数は減ってしまった。

 ラシディヤから来たパレスチナ難民のガーダ・アジャウィさんはアルジャジーラに対して、「みんな(パレスチナ難民)がレバノン人を助けているのはもちろんですよ。食糧は全員に行きわたっていると話してました。必要な物は何でもあげて助けていますよ。食べ物は全員に十分ありますから」と話した。

 しかし、アジャウィさんにとって、レバノン人が難民キャンプに避難してきたという皮肉さが頭を去らない。「あの人たち(レバノン人避難民)がどんな苦労をしてきたかは、私たちが誰よりも知ってます」。

 連帯の気持ちを示しているとはいっても、多くの活動家たちは、もし戦闘が長引いて、避難民たちが帰郷できないでいると、長い目見れば反目が起きると懸念する。

 ハチェムさんは「この状態が長引けば長引くほど、事態は難しくなると思います。政府は助けてくれないし、NGOも足りないものが多くなりますから」と話した。

 しかし、多くの難民たちは自分の家に帰れるなら何でもしようと決心している。

 レバノン南部のバズーリヤ村から来た八人の子の母親、マジダ・ハウィラさんは「もし、このままの状態で家に帰れないのなら、私たちは戦いますよ。難民にされたくありません。私たちはみな、レアノン人ですし、レバノンのために戦うつもりです」と語った。(クリスチャン・ヘンダーソン記者、翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年08月01日16時11分


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http://www.asyura2.com/0601/war82/msg/994.html
投稿者 木村愛二 日時 2006 年 7 月 27 日 12:55:16: CjMHiEP28ibKM

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