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世界はレバノンを見殺しにするのか【天木直人ニッポン外交の迷走】
7月12日から始まったイスラエルの攻撃でレバノンが悲鳴を上げている。それでも世界は何も出来ないままだ。連日繰り返される戦争報道は決して問題の本質に迫ろうとはしない。だからこそ私は真実を語りたい。これは3年前まで駐レバノン日本国特命全権大使を務めた私のせめてもの責任である。
中東のあらゆる紛争の底に流れるのは1948年に始まったイスラエル・パレスチナ問題である。それはナチの虐殺から逃れて欧州から中東に移り住んだユダヤ人が先住民であるアラブ人(パレスチナ人)と始めた、領土をめぐる宗教、民族紛争である。その限りでは双方ともに、欧米植民地政策の犠牲者であった。
*以上は紙面からでした。つづきは(紙面を見られない方は)木曜日のゲンダイネットをお待ち下さい。