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2006年07月25日
http://rakudaj.seesaa.net/article/21398669.html
20日に東北旅行から帰ってきてから、英語で書かれているレバノン人のブログをいくつか探して読んでいた。テレビや新聞よりもずっと鮮明に現地情勢が伝わってくるからだ(少なくとも私の場合)。
ここ数日本当にヤバくなってきたと思うのは、ウォッチしていたブログの主宰者が海外に脱出しているからだ。たとえばLebanon Israeli Crisis((http://lebanonlive.blogspot.com/))のBeezerさんはヨルダンに脱出したし、Live from Beirut(http://toronto.dose.ca/Blogs/Live%20from%20Beirut/)のSamar Mazloumさんはシリアのダマスカスにいるといった具合だ。
このうちLebanon Israeli Crisisの7月24日付のエントリーを部分訳して紹介する。彼がレバノンを出国する決意をしたのは友人が殺されたからだ。その友人はトラックから木材を降ろして自分の農場に運ぶところだったという。まったくの民間人だ。エントリーの最後の部分はこうなっている。
私は自分の国を去るしかなかった。私たちには防空壕もないし、空襲警報(のシステム)もない。何も持っていないのだ。もしあるとしたら純粋に運だけだ。
(レバノンで)これ以上我慢できないと思い至った被害状況の写真をアップしたかったけど、メモリーカードリーダーが見当たらない。荷造りしたのは確かだ。でも、国境を3つ越える際に何回も検査されてカバンを開けたり閉めたりしたから、なくなったか落としたかしたんだろう。
きょうはここまでにしておく。(ヨルダンでは)ネット接続は高価なので更新は最低限になる見通し。それにレバノンの銀行は閉まっていたから、人々は着の身着のままで逃げるしかなかったんだ。
その直後のエントリーによると、ヨルダンの避難先で落ち着く間もなく、再び移動しなくてはならなくなったそうだ。
このエントリーの末尾にアップされている英インディペンデント紙の画像が印象的だ。「中東:誰が即時停戦を支持しているか」という見出しに続いて「イエス」には日本を含む189カ国の国旗、「ノー」にはイスラエル、米、英の国旗がぽつんと掲載されている。ま、もともとライス米国務長官に期待していた人は少なかっただろう。
何もできない自分が歯がゆい。平和を愛する世界のブロガーの横のつながりで世界を変えられればいいのに、などと夢のようなことをぼんやりと考えた。そんな時代は来るのだろうか。