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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu124.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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2006年7月25日 火曜日
◆歴史的な日6 2006/7/25号 ロシア政治経済ジャーナル No.408
http://blog.mag2.com/m/log/0000012950/107517792.html
「ルーブル建て原油取引開始 ロシア、影響力強化狙う
【モスクワ9日共同】モスクワの取引所、ロシア取引システム(RTS)で8日、初のルーブル建てロシア原油の先物取引が始まった。サウジアラビアに次ぐ世界第2位の産油国であるロシアは、自国通貨建ての自国産原油市場を創設することで、国際原油市場での影響力強化を図る狙いだ。」
ここまで読んでこられた読者の皆さんは、このできごとの真の意味が理解できますね。記事にはつづきがあります。
「タス通信によると、初日の取引では、ロシア原油の主要銘柄ユラルスの7月と9月渡しの取引高が計5万3340バレルに達した。取引所当局者は「初日はロシア人投資家が圧倒的に多かったが、1、2カ月もすれば外国人投資家がもっと活発に参加してくるだろう」と述べた。
(共同通信) - 6月9日」
現時点で大きな問題になっていません。というのは、ロシアの大手石油会社は年初までに、「今年はどこに何トン輸出する」と決めているからです。年内だけで見れば、ルーブル建ての取引は、ロシアの全輸出量の1〜2%にとどまるとの見通し。
問題は来年以降どうなるかって話。「いや、誰もルーブル建ての石油なんて買いたくないでしょう?」そうでしょうか?
皆さんロシアが(^▽^)【人治国家】(^▽^)であることを忘れていませんか?プーチンさんが、「おまいら、ルーブルで石油を売りなさいよ。売らないとブタ箱行きにするぞ!」と脅せば?
また、世界最大のガス会社ガスプロムが国営であること、そして、同社が民間石油大手シブネフチを吸収したこと。国営石油会社ロスネフチが、元石油最大手ユコスの子会社ユガンスクネフチガスを吸収して巨大化していることを忘れていませんか?
つまり、ルーブルで売るかどうかは、プーチンさんの鶴の一声できまるといっていい。「いや、しかし、他の国は嫌がるでしょう?」もちろん、欧州やアメリカは同意しないでしょう。しかし、ロシアからの石油なしでやっていけない中国は?旧ソ連諸国は?
こう考えると、この出来事は、アメリカ大統領を気絶させるほどの出来事だったことがわかるでしょう。まあ、ブッシュさんが事の重大さを理解できたかどうかわわかりませんが。賢いブレーンたちは、確実に気がついたはずです。
6月6日、ルーブル建て取引が開始される直前。キッシンジャーがモスクワに飛んできて、プーチンさんと会談しました。チェイニーさんやライスさんは今までサンザンロシアの悪口をいってきたので、あわせる顔がないのです。
キッシンジャーは、「米ロ関係は年々良好になっている」とプーチンさんにお世辞をいいます。6月30日の毎日に、こんな記事がありました。↓
「<3極委員会>露への不信強める日米欧に現実的政策促す
日米欧の知識人で作る政策提言機関「3極委員会」は30日、ロシアに関する提言書を発表、資源外交を進めるプーチン政権に対し日米欧が不信を強めている点について「西側の視点から見るのではなく、ロシアの現状を理解すべき」と指摘し、「ロシアがより協力的な路線に復帰するようサミットを活用すべき」と提言している。
(毎日新聞) - 6月30日19時14分更新」
要は、3極委員会が「日米欧はもっとロシアを仲良くしなさいよ!」と提言したと。なんで?全世界で真の理由を知っているのは、この世の支配者とRPE読者の皆さんだけです。
▼ロシアはこのカードをどう使う?
もちろんプーチンさんも世界恐慌を起こしたくありません。しかし、一方でアメリカにはむかついている。アメリカは、グルジアでバラ革命を、ウクライナでオレンジ革命を、キルギスでチューリップ革命を起こし、ロシアでもカラー革命を起こそうとしている。また、東欧諸国・ウクライナ・モルドバ・グルジアを一体化させ、反ロ勢力を育てている。
ロシアは、ルーブル建て原油取引を外交カードに使うに違いありません。具体的には・アメリカはロシアのWTO加盟を認めなさい(10月にまとまる方向と発表されています)
・アメリカは、ウクライナやグルジアをNATOに入れるな!(ウクライナでは親ロのヤヌコービッチの力が増しています。グルジアはアメリカに見捨てられて、内戦を開始するかもしれません。)
・アメリカは、旧ソ連諸国でのカラー革命をやめろ!
・アメリカは、ロシアでの革命工作をやめろ!
・アメリカはイランを攻撃するな!
等々。
受け入れなければ、ルーブル建ての原油取引をドカーンと増やしますよと脅すのです。(^▽^)(^▽^)(^▽^)
このようにロシアはアメリカに対して、生死を左右する超強力なカードを手に入れました。中国は、米国債を大量に保有することで、アメリカをいつでも没落させるカードを手に入れています。
アメリカの運命は、既に中ロ首脳の考えで決まるところまで来ているので
す。(涙)
(私のコメント)
最近は内外共に重要なニュースが流れていますが、私一人ではとてもコメントし切れません。ならば大手の新聞社やテレビ局が大勢のスタッフを動員して問題を整理してくれればいいのですが、意図的誤報や捏造記事を振りまくので読者や視聴者は混乱する一方だ。それが彼らの狙いなのでしょうが、私一人ではとても大手マスコミに対抗できない。
中東のレバノンとイスラエルも火がつき始めましたが、下手をすれば中東大戦争になり世界大戦の引き金を引きかねません。しかしテレビや新聞は詳しくは解説してくれません。新聞やテレビ局の社員は30歳台で年収が1000万円を超える超エリートぞろいなのですが、能力は伴ってはいないようだ。
それに対して株式日記を書いている私は不動産業を営む負け組みの一人だ。福井日銀総裁がゼロ金利を解除したおかげで金利が上がれば私の商売もいよいよ危なくなってくる。政府や日銀のバカ官僚は現在の日本の状況がよく分かっていないようなのだ。
世界情勢も風雲急を告げていますが、アメリカは軍事力では世界を圧倒する力を持っていますが、その軍事力を維持するための経済力は双子の赤字を抱えて危機的な状況を迎えている。アメリカの経済力が崩壊すれば世界最大の軍事力もあっという間に崩壊してしまう。
だからこそアメリカの軍事力と日本の経済力とがスクラムを組めば世界に敵なしの状況なのですが、アメリカのVIPもその事はよく知っているようだ。しかしアメリカにもバカな人間がおり、ソ連が崩壊した後、残る敵は日本だと90年代にクリントン政権は日本を潰しにかかった。
私が反米的になったのも97年のアジア金融危機以来であり、アメリカの帝国主義的な野心が露になった時以来だ。アメリカは日本を始めとしてアジアを金融支配しようとグローバリズムの名の下にIMFや世界銀行を使って、日本や韓国などの同盟国の経済を破壊工作を行なった。韓国は完全にIMFの支配下に入り国際金融資本に乗っ取られた。その結果、反米的なノムヒョン政権が誕生した。
日本は何とかアメリカの攻勢を持ち応えたが、アメリカの足元が逆に危なくなり、さらにイラクに足を取られて満身創痍の状況であり、ロシアや中国の包囲網が出来上がってアメリカ経済は風前の灯だ。だからこそアメリカはブッシュ政権に代わって日米同盟を強化してきた。アメリカは日本の経済が支えているから持っているのだ。
ロシア経済ジャーナルでもプーチンのアメリカへの逆襲を述べていますが、アメリカは冷戦時代以上の危機を迎えている。アメリカは軍事力でその危機を乗り越えようとしたがイラクで失敗した。アメリカが生きるも死ぬも日本の出方次第なのですが、日本の政治家がそれを自覚していない。増田俊男氏も次のように述べている。
◆ワシントン出張 第一回目 07月24日 国会議員号 増田俊男
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h18/jiji060724_371.htm
感想を一言で言うと、「やはりね! さすがにアメリカだ!」でした。アメリカのリーダーたちは相変わらず偉大だなとも思った。とにかく、「一に合衆国、二に合衆国、三に合衆国」! 国家に対する大物指導者の責任感は、今日の我々日本人の感覚からしたら「異常」以外のなにものでもない。私との対談で、私の言葉の中に少しでもアメリカの利益に反することを察すると、顔色を変える。断っておくが、彼らは外国人の誰にでもこうした態度をとるわけではない。特に外国人には普段は実に感じがよく、悪い印象を与えないように大変な気配りをする。「アメリカの政治家はみんな素晴らしい」という印象を外国に与えるように常に務めているのである。
私は初めから、「普通の日本人ではない」ことを証明した上で対談を申し込んだので、扱いが違ったのである。警戒して私との対談を断ってきた者と、「お会いしましょう」と言ってきた者とに分かれた。大物にも度胸のない(またはリスクを踏まない)者もいるのである。対談の前に、私は本当に腹を割った話をするため、彼らにある意味の安全を保障した。
つまり私は、公表していいことと、してはならないことをわきまえた人間であり、それには命を懸けていると知らせておいた。次に、アメリカが日本とどう取り組んでいくかが今後のアメリカの運命を決することになることを今の日本は分かっていないが、私はよく分かっていると伝えた。丁度、北朝鮮のミサイル発射事件の最中だったので、「くだらないことを利用するのがお上手ですね」と私の意見を述べておいた。これだけのことを伝えられてなお、会おうと言う指導者(政治家、ロビイスト、シンクタンク)こそが私にとって必要だったのである。
もうじき開催される私の講演会、「目からウロコの会 大阪・夏の陣スペシャル」では「アメリカのインサイダー情報」に触れることになるが、(言ってはならないことは言わないが)できるだけ「察していただける」ように務めるつもり。特に今後の世界政治〔戦争政策〕と世界経済、特に日米経済は見事に「仕組まれている」部分がある。私は、想像はしていたが、百家争鳴のように見えるアメリカの情報(金融)社会の奥で、例えるなら「稲妻」のような戦略がセットされているのには感嘆した。やはり、アメリカはすごい!世界中が束になってかかっても勝てる相手ではないと、つくづく感じた(日本だけは相打ちができる国だが)。