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□[イスラエル]レバノン侵攻、停戦視野に拡大|毎日新聞
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2234146/detail?rd
[イスラエル]レバノン侵攻、停戦視野に拡大
【エルサレム樋口直樹】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの掃討を目指すイスラエルは23日、レバノン南部への陸上部隊投入を拡大する一方、北大西洋条約機構(NATO)を主力とする多国籍軍の派遣を容認するなど停戦のあり方を視野に入れた動きも見せ始めた。国際的な停戦要求が熟するまでにヒズボラを弱体化させ、多国籍軍と入れ替えにレバノン南部からのヒズボラの完全撤退を実現させたい意向だ。
23日付のイスラエル紙ハーレツによると、イスラエルはブッシュ米政権が今後少なくとも1週間はヒズボラへの攻撃続行を容認するとみている。現地観測筋の間では、今後1〜2週間のうちにイスラエル軍がレバノン南部のヒズボラの戦略拠点を掌握し、その後の停戦交渉で国際社会にヒズボラの南部からの撤退を確約させたうえ、国際部隊などに治安権限を引き渡せるかが焦点になるとみられている。
82年にレバノンへ侵攻したイスラエルは00年にヒズボラに追い出される形でレバノン南部から撤退した苦い経験を持つ。このため今回の戦闘ではヒズボラをレバノン南部から駆逐できた場合でも軍部隊を長期間駐留させるつもりはなかった。
イスラエルはヒズボラを弱体化させ、反シリア派のシニオラ首相率いるレバノン政府軍にレバノン南部を実効支配させる方針だった。だが、レバノンに対するイスラエル軍の過剰とも言える砲爆撃によって、レバノン内の反イスラエル感情は極度に悪化。イスラエル軍陸上部隊の投入を前に、レバノンのムル国防相はイスラエル軍との対決も辞さない態度を示していた。こうした状況下でイスラエルはNATO主力の多国籍軍の受け入れ承認に転じたとみられる。
だがイスラエルは現在レバノン国境に展開中の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)を「任務遂行に失敗した」と厳しく批判し、国防省報道官は強力な実行力を持った多国籍軍部隊の投入を求めた。これに対し、欧州諸国からは難色を示す声も上がっており、合意形成にはなお時間がかかりそうだ。
2006年07月24日01時31分