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□イスラエルの対ヒズボラ戦争、ブッシュ米政権にとって“棚ぼた” [ロイター]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2225732/detail?rd
イスラエルの対ヒズボラ戦争、ブッシュ米政権にとって“棚ぼた”
【ワシントン 20日 ロイター】 − イスラエルのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラ壊滅作戦は、ブッシュ政権にとって、“棚からぼたもち”となっていると国際政治に詳しいアナリストは指摘する。米国はこのイスラエルの行動が米国のテロに対する戦争を勢いづける効果が期待できるだけではなく、ヒズボラの背後にいるイランへの圧力を高めることできると期待しているからだ。
「(ヒズボラとの)停戦を拒んでいるのは、イスラエルだけではない」と断言するのは、中東政策ワシントン研究所のデビッド・モコフスキー主任研究員だ。
米政府は、たびたび、イスラエルには「自衛する権利」があるとの立場を繰り返しており、同時に、イスラエルの行動が米国の代理戦争であるという見方を否定してきている。ホワイトハウスのトニー・スノー報道官は19日、シリアとイランの支援を受けているヒズボラに対するイランの攻撃について、「これがテロとの戦いに関係しているという点で、我々は関心を持っている」とした上で、イスラエルのヒズボラへの攻撃は、ヒズボラを抑え込むべきだという国際世論を形成する一方、イランの核開発の野望を抑え込む国連決議の採択に向けて世界各国が前進すべきだというムードを作ったと指摘する。
しかし、こうした見方がある一方で、別の専門家は、イスラエルとヒズボラとの間の流血がエスカレートして行けば、アラブ人の怒りを煽り、アラブ圏での反米気運の高まりを招くことを危惧する声がある。その一方で、他国の軍事力を利用することによって、米国の影響力を拡大する好機と評価する向きもある。
保守系コラムニストとして有名なチャールズ・クローサマー氏は、「これはヒズボラ壊滅という、米国にとって、またとないチャンスだ。誰でもそれが必要だとは思っているが、レバノン政府は頼りにならず、欧州は介入したがらない。20年前の辛い経験(241人の米国人の犠牲者を出した1983年のベイルート爆破事件)以来、米国にもレバノン・アレルギーがある」と述べ、イスラエルによる軍事行動を歓迎している。中には、保守系誌「ウイークリー・スタンダード」のウィリアム・クリストル記者のように、「攻撃を受けているのは、米国が主導的役割を担っている自由民主主義の文明だ。これは我々の戦争だ」と言い切る強硬な論調もある。 【了】
ライブドア・ニュース 中西庸記者/em
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
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2006年07月21日18時16分