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□「治安」への不信から自衛に動く市民 [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060721/1153451102
2006年7月21日(金)
「治安」への不信から自衛に動く市民 2006/07/21
イラク政府のズバイエ副首相は、シーア派民兵とくに各種治安部隊と結びついた暗殺チーム(death squads)によって引き起こされている市民の犠牲の半分は、米軍および占領軍に責任があると非難した。
Iraqis: U.S. shares blame for death toll (AP通信、7月19日)
国連イラク支援ミッションがこの2ヶ月の犠牲者(死亡)数を6000人近いと報告したことに関しての発言だが、米国の傀儡(かいらい)といわれるイラク政府高官までがこのように公言するのは、その事実が多くの市民のあいだでも認められている背景がある。
彼はさらに踏み込んで、イラク内務省と国防省には多くの殺害事件に関与する民兵が浸透しているとも述べた。
他方、責任の所在に対して非難声明を発表するだけでは具体的な解決策を得られない市民のあいだでは、住民同士で力を合わせて自衛につとめる動きが広がりつつある。英紙テレグラフのウェブ版は7月19日付で、その特徴を次のように報じた。
Baghdad families turn to the AK-47
わずか数ヶ月前、バグダッドの住民は保護を他人に頼っていた。例えば、新設されたイラク軍とか各種セクトの民兵が住宅地をパトロールしたり、米軍に頼ることさえあった。彼らはまがりなりにも、街をうろつく武装集団と戦う命令を受ければ、一時的だが秩序を回復できた。
だが今では、自宅が襲撃されても、彼らに頼ろうと思う者はわずかだ。2月以降は、報復合戦となった「宗派抗争」に対しては直接自分たちの手で自衛する傾向が現れている。
金貸し業でシーア派のアリ(30歳)は、先月まで一度も銃を撃ったことがなかった。だが今は自分用のAK47を持っている。「ニワトリを撃つことさえ自信がない。しかし、もし彼らが襲って来たら、自分と家族を守るほかないだろう?」
スンニ派のある建設業者は、出かけるときには安全のために4人の兄弟と一緒だ。「死体になって荒れ地に捨てられるより、自分の家で死にたいさ」(=誘拐・殺害されるよりは戦う)。
※写真は住宅地で破壊された発電機の前に立つ住民。7月19日、AP。
作成者 tomesan :2006年7月21日(金) 12:05 [ コメント : 0]