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http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-July/007799.html から一部省略して転載。
8月のICBUW広島大会=「劣化ウラン兵器禁止を訴える国際大会」に、韓国からは、写真家で平和活動家のイ・シウさんが参加してくれることになりました。最近送られてきた発表要旨によりますと、イ・シウさんの報告は、米軍の機密解除文書に基づいて、大量の劣化ウラン弾が韓国の米軍基地や沖縄の嘉手納基地に貯蔵されていることを問題にするものになります。
発表要旨には、「2001年2月20日、米国フレンズ奉仕団 (AFSC:American Friends Service Committee)ハワイ支部幹事のカイル・カジヒロが情報公開法に基づき、米太平洋司令部 総司令官 ブレア提督に、米軍基地の劣化ウラン弾に関連する全記録を公開するよう要請。これに対し、2003年8月1日、ヒカム空軍基地の太平洋空軍司令部ノーバート・A・ヒューズ中佐が答え、米軍はハワイなどの米国領内には劣化ウラン弾を保管していないが、沖縄の嘉手納空軍基地、及び韓国のオサン空軍基地、スウォン空軍基地、チョンジュ空軍基地に貯蔵していることを認めた。記録文書によると、スウォン空軍基地には、約136万発、チョンジュ空軍基地には約47万発、嘉手納空軍基地には、約34万発の劣化ウラン弾が貯蔵されていた」とあります。
インターネットで調べてみますと、この問題は、韓国ではすでに昨年末、マスコミでも取り上げられて、問題になっているようです。下記は、『コリア・タイムズ』(2005年12月23日付)の記事の抄訳です。
「在韓米軍、劣化ウラン弾紛失」
在韓米軍は、約270万発の劣化ウラン弾を保有しており、そのうち約2万4千発が行方不明状態にある――市民運動家は、人体と環境への影響が懸念されると訴えている。
2006年12月19日、反戦活動家のイ・シウは、ハワイの米国太平洋司令部の機密解除扱いになった文書に基づき、在韓米軍は、約270万発の劣化ウラン弾を保有していると述べた。
2003年8月の日付が付された、この記録文書は、スウォンの米軍基地に貯蔵されている劣化ウラン弾は130万発、チョンジュ基地には93万発、オサン基地には47万発であることを示している。総数は、沖縄の嘉手納基地に貯蔵されているされる劣化ウラン弾30万発の約8倍にのぼる。
イ・シウは、「米国フレンズ奉仕団」(American Friends Service Committee)のハワイ支部幹事のカイル・カジヒロからこの文書を取得したと述べた。カイル・カジヒロは、2001年2月、情報公開法に基づき、米軍太平洋司令部に対し、劣化ウラン弾に関連する情報を公開するように要請していた。
また、イ・シウは、空軍基地に関する他の文書に言及しつつ、米軍は、約2万8千発の劣化ウラン弾を紛失しているようだと述べた・・・・
民主社会党は、韓国内における劣化ウラン弾の貯蔵について徹底的に調査するとともに、劣化ウラン弾を韓国から撤去するよう米国に求めるよう韓国政府に対し求めた。
在韓米軍スポークスマンは、劣化ウラン弾紛失に関するイ・シウの主張をはねつけ、現在、どれだけの数の劣化ウラン弾が貯蔵されているかに関しては、軍事秘密を理由にコメントを差し控えた。(以下略)」
(原文:http://times.hankooki.com/lpage/200512/kt2005122317370310230.htm)
米軍基地には、当然、劣化ウラン弾も貯蔵されていると見なされてきていたものの、これほど大量の劣化ウラン弾の貯蔵が、機密解除文書に基づいて確認されたというニュースが、どうして今まで問題にならなかったのか不思議なくらいですが、ICBUW広島大会でのイ・シウさんご本人による報告を契機として、日本でも大いに問題にされてほしいと思います。
なお、写真家イ・シウさんのホームページURLは、http://www.siwoo.pe.kr クリックすると、とても個性的なホームページが現れてきます。「ギャラリー」セクションには、写真集「Unfinished War-Anti-Personeel Landmines(終わっていない戦争:対人地雷)」などから、実に衝撃的な作品がアップされています。(日本語版のリンクは問題がありますが、英語版のギャラリー(1)は完成しているようです。)ぜひ一度ご覧になってください。