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http://0000000000.net/p-navi/info/news/200607170330.htm から転載。
2006.07.17
レバノンでの派手な事態進展で、パレスチナのことはほとんど報道されなくなっているが、相変わらず砲撃やミサイルで犠牲者が出続けている。15日からわかっている部分だけを記してみる。
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2人殺され、ガザの経済省と橋にも爆撃
15日付のIMEMC Newsによると、ガザで2人が殺された。一人はガザ市のシェイフ・ラドワン地区という住宅密集地で家に爆弾を戦闘機から落とされた。他に9人が負傷。もう一人は、ガザ東部のボーダー付近でアパッチヘリからの攻撃を受けて殺されている。こちらのほうはイスラエル軍によると「火炎瓶を持って投げようとしていた」ということになっている。
15日(土)の早朝には、ガザ・ナセル地区にある経済省の入っているビルをイスラエル軍戦闘機が爆撃。ビルは大きなダメージを受けた。
負傷者の報告はないが、ビルでは火災が起き、消防車や市民たちが延焼を起こさせないように必死で食い止めた。
その数時間後、ガザ中部ブレイジュ難民キャンプの傍にある橋がイスラエル軍戦闘機の爆撃で壊された。これで重要な交通の要となっていた橋が壊されたのは今回の一連の攻撃が始まって、5つ目になる。
( Two Palestinians Killed, Israel Bombs Ministry of Economy, bridge in Gaza より)
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民家に爆撃 7ヶ月の赤ちゃんも犠牲に 3人死亡
15日(土)、ガザ市のダラージュ地区の民家にイスラエル軍がミサイルを落として、2階だてのヤズィジ家が全壊した。生後7ヶ月になる赤ちゃんと30歳のオマール・ムハンマド・ユーニスさんが犠牲になったとシーファ病院は伝えている。ほかに3人の子どもを含む10人が負傷をして、そのうち11歳になるアフマドさんが重体にある。
また、15日の早い時間に、中部のデイル・アルバラーでも、イスラエル軍の砲撃で18歳のハリール・アブムゲイシブさんが殺された。詳しい状況は不明だが、アルアクサー病院ではハリールさんの胴体と首が切断されていたということを伝えている。
( Man, a 7-month old baby, and one youth killed in Israeli air strikes in Gaza, Dir Al Balah より)
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ラファでは高齢の女性も犠牲に
16日(日)、ラファではイスラエル軍の砲撃により70歳の女性が犠牲となった。殺されたのは70歳になるファティマ・アルシュバイリさんで、スーファ検問所に近い家の中にいて、戦車砲の破片を浴び、死亡した。シュバイリさんの家はその前にもイスラエル軍の砲撃に当たり、火事にもなっていた。
( Palestinian elderly woman killed by Israeli shells in Rafah より)
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日曜日、5人殺害される 日本人負傷者も?
イスラエル軍は16日(日)、ガザ北部のベイト・ハヌーンでレジスタンスメンバーにミサイル攻撃を行い、2人を殺害した(3人負傷)。殺されたのは20歳と19歳の人民抵抗委員会武装部門のメンバー(Abdul-Latif Obeid, 20, and Maher Atallah, 19)。
また、さらにベイト・ハヌーンでは3人が侵攻してきたイスラエル軍の戦車によって砲撃を受けて殺され(Mo'ath Adwan, 23, Abdul-Karim Hamad, 25, and Zoheir Al Kafarna, 28)、10数人が負傷している。
昼には無人戦闘機がレジスタンス・メンバーにミサイルを発射したが、メンバーは難を逃れた。
北部のベイト・ラヒアでは20歳の農民、マフムード・ハムデンさんが自分の農地で砲撃を受け、負傷した。ベイト・ハヌーンでは伝えられるところ「ケイ・オトサキ」(Kee Otosaky, 27)さんがパレスチナ人の同僚とともにイスラエル軍の攻撃によって負傷したという報道も出ている。(追加讀賣新聞は、日本人記者が負傷したという記事を出した。それによると、
「日本人フリー記者(32)が銃撃戦に巻き込まれて右腕に軽傷を負った。/同記者によると、同行のパレスチナ人助手が脚を銃撃されたが、命に別状はない」とのこと)
( Five Palestinians killed in Beit Hanoun, Sunday より)
2日間のことを追っているだけでも、イヤになってしまうが、この10日間でパレスチナ(ほとんどガザ)で殺されたのは92人、326人が負傷したとパレスチナ保健省の報道官は発表している。
その中で殺された子どもは27人、負傷した子どもは117人とほぼ3分の一近い割合になっている。
( Report: 92 Palestinians killed, 326 injured, in last ten days of Israeli attacks on Gaza より)
負傷者の中には危機的な状況にある人が多いと保健省。また、手足が切断された状態で病院に運ばれてくる人が多いという。もっとも残忍だと思えたのは、金曜に病院に運ばれてきた5人の子どもたちは全員、頭部が切断されていたという話だ。
フレシェット弾を使っているという疑惑も出ていたが、5人が全員、頭部がないというのは、フレシェット弾以外にないだろうという気がしている。
* 過去の記事(http://www.onweb.to/palestine/siryo/ess07mar03.html) の中にフレシェット弾がどのような兵器であるか、下の方に詳しく書いている。(もちろん、使用が禁止されている兵器だ)