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イスラエルの爆撃受けて避難民が急増 ベイルートだけで6万人
【アルジャジーラ特約16日】イスラエル軍によるレバノン爆撃が激化するとともに、レバノンでは南部および首都ベイルートの南部から避難する住民が急増、避難民たちは同国政府からの援助もないまま、厳しく不安な生活を余儀なくされている。
このため国内外の非政府組織(NGO)と政党が避難民たちの支援活動を続けているが、主な収容所となる学校などの施設はすでに避難民たちで満員状態に陥っている。
NGO関係者の1人は「避難民たちは自宅から着の身着のままで逃げ出してきた。、ベイルートだけでも避難民は6万人に達している。イスラエル軍の爆撃がさらに激しくなれば、避難民数は増え続くけるだろうが、政府は何もしていない」と不安と懸念を強めている。
同関係者によると、NGOは15日、避難民収容所となる学校を40校確保し、一校につき500人、計2万人を送り込んだが、16日にはさらに多くの避難民が予想されるものの、収容可能な学校はすでに底をついているいるという。
このため、新たな避難民たちは別地区の学校などに送られているが、イスラエル軍の爆撃で道路網が寸断されているため、移送にも困難が生じているという。
NGO関係者が一応に口を揃えるのが「レバノン政府は避難民対策などをほとんど行っていない」という対政府非難と、「イスラエル軍の爆撃が続けば、避難民数はさらに増え続け、事態は悪化するだろう」との懸念だ。
同爆撃により16日には、レバノン南部の都市ティールで市民16人が死亡したほか、全土で計20人が死亡した。
ベイルート西方郊外にあるアシュラフィエの学校に避難している男性は「爆撃で道路が破壊されたため、ティール市民のほとんどが逃げ出せないでいる。そのはほとんどが女性と子どもたちだ。妻と娘2人もティールに取り残されたまま。爆撃は激しく、イスラエル軍は病院までも攻撃した」と不安と怒りを表していた。
イスラエル軍はレバノン南部を中心に爆撃を加えているため、同南部住民の多くが自宅を捨てて避難しているが、依然取り残されている市民は数万人に上るとみられる。
また、別の男性は「ベイルートの南部から家族と共に避難してきた。私の町はこの3日間、激しい爆撃を受け、残っている住民はわずかだ」と話すとともに、「西側諸国に助けてもらいたい。イスラエル軍の爆撃を1日も早くやめさせ、家に戻りたい。女性や子どもたちはパニック状態に陥っている」と不安を隠さない。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年07月17日15時39分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2209427/detail