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パレスチナにおいてのハマス政権の誕生の時から、
注意して見ていたのであったが、
一方でのイラクでの米英軍の敗戦と、
アフガニスタンでの底なし沼への米英軍の踏み込みは、
イスラエルを、焦りと恐怖の感情に追い込んだようである。
宗教的・イデオロギー的硬直が、
希望の感情と判断力を生み出さなくなってしまったのであろう。
『イスラエルと言う国はどうなるのか?』
その様な想いを密かに抱くイスラエル国民は多い筈だ。
オルメルトの指導する政権は、シャロンの後を一時的に引き継ぐものであろうから、
無理はしないかもしれないとも私は考えていたのであったが、
やはり客観情勢に敏感に反応する事態となった。
『破れかぶれの侵攻』である。
これは、
ナチス・ヒトラーが戦線の膠着状態に我慢が出来ずに行ってしまったところの、
「ソ連侵攻」に似ている。
これは、ソ連のモロトフ外相に挑発されて行ったものとの見方もあるが、
要するに「強引な行動に出た」と言う事だ。
焦って詰まらない政治判断をしたと言う事だ。
今回のイスラエルの大規模なガザ侵攻とレバノン侵攻は、
ナチス・ヒトラーのソ連侵攻に似たようなもので、
破滅への濁流に足を滑らせてしまったもののように私には見える。
何時まで侵攻を続けるのか不明であり、案外早く兵を引き上げるかもしれない。
しかし、又同じことを繰り返すであろう。
イスラエルにとって相手はソ連陸軍のように組織された大軍ではない。
しかし、広い空間を活動範囲とするゲリラ的大軍とも言える。
空爆も砲撃も戦車・装甲車も役には立つまい。
これは長期的な観測です。
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