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□テロを容認しているのは誰か [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060714/1152861555
2006年7月14日(金)
テロを容認しているのは誰か 2006/07/14
マリキが首相に就任して以来、AP通信の集計によると、1607人のイラク人が殺され、負傷者も2500人以上に達したという(ガーディアン、7月12日)。この数字が報道されたのは、ときあたかも、ラムズフェルド米国防長官がイラクを訪問したときである。
マリキ首相とラムズフェルドはイラクの治安情勢がひどく悪化していることについて、マフディ軍がシーア派の暗殺チーム(Shiite "death squads" )と並んで、不安を引き起こしている重要な原因になっていると指摘した。
さらにイラク駐留米軍のトップ司令官ケーシー大将は、マフディ軍が「アルカイダ」と共謀してシーア派とスンニ派の宗派抗争をあおっていると指摘し、あたかも調停者のように、シーア派とスンニ派の和解が解決の重要なカギになると述べた。
AFP: US general says Shiite 'death squads' fanning Iraq unrest
だがロイター通信の記事『In Baghdad streets, little sign of rule of law 』(11日付)は、そのような発言をいぶかるイラク人兵士や警官の不審の声を拾っている。
「武装集団を大勢逮捕しても、彼らは翌日には自由に歩き回っている。連中はいつもマフディ軍かバドル旅団、あるいはイスラム党だ。俺たちの仕事はなんなのかね?」とウダイアブドッラー上等兵は言った。
「バグダッドの多くの住民は、マリキ首相の取締り作戦で検問所が増設されたが、交通渋滞がひどくなるばかりで、宗派主義者の銃撃や爆弾で何十人も殺される事態はなくならないことに不審を抱いている。」
「バグダッド交通部のラエド警部補は、交通量の多いマンスール地区の交差点で、毎日、重武装した男たちを乗せた多くの車両が通り過ぎるのを見ている。『それは何者かは判らない。奴らはやたら銃をつきつけるので、停車させることができないんだ。政府と議会の要人警護から警備会社の傭兵まで、この国では誰もが銃を持っている。俺たちには奴らもゲリラも民兵も見分けられない』」。
ラムズフェルドは同行記者団に、バグダッドでは現在の治安作戦に参加する米軍・イラク軍・治安部隊を4万人から5万5000人に増員していると胸を張った。だが彼らの「治安作戦」の目的は、市民の安全のためではなく、一方では背後でテロや不安定情勢を助長し、他方では「取締り」と称して力を誇示し、不当な占領支配に声をあげさせないように絶望と恐怖を市民に植えつけるだけである。
作成者 山本史郎 :2006年7月14日(金) 16:37 [ コメント : 0]