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□イスラエル機がベイルート空港を爆撃 「戦争行為」とみなし攻撃強化 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2195227/detail
イスラエル機がベイルート空港を爆撃 「戦争行為」とみなし攻撃強化
【アルジャジーラ特約13日】レバノンの首都ベイルートのラフィク空港は13日、イスラエル軍機が滑走路を爆撃した後、閉鎖された。レバノンの航空関係筋が伝えた。
目撃者によると、レバノンの対空砲が発射される中、イスラエルのジェット戦闘機が少なくとも2回、同空港の東側滑走路を爆撃した。それまで、爆撃の標的はレバノン南部を他の地域と結ぶ橋梁だった。
南部レバノンでは、12日夜のイスラエル軍の攻撃で少なくとも民間人22人が死亡したと伝えられ、LBCテレビの報道によると、その中にはドワイル村の一家12人が含まれている。
レバノンの抵抗勢力、ヒズボラが国境での交戦で、イスラエル兵士8人を殺害、2人を捕虜にした後、イスラエルはレバノン領深く、一連の空爆を実施した。同国は12日からの攻撃をレバノン側からの戦争行為であると表明、「厳しい反撃」を公約するとともに、政府は緊急閣議の後、ヒズボラに対する軍事行動の開始を認めた。
オルメルト首相は「それはレバノン国家の戦争行為である」と言明、レバノン政府閣議は「しかるべき激甚度で」反撃することを公約した。
カシミヤの海岸橋への空爆で、少なくとも2人のレバノン民間人が死亡したほか、首都レバノンの南16キロにある橋を含め10橋梁を爆撃した。
レバノン南部のヒズボラの陣地とみられる数カ所がイスラエルの空爆と砲撃にさらされた。一方、ヒズボラ側は12日未明、イスラエル北部を砲撃、死傷者を出したと言明した。
イスラエルのペレツ国防相は、ヒズボラが国内の都市や産業施設に向けて長距離ロケットを発射する場合に備えて、民間防衛計画を発動準備するよう、軍司令官に指示した。
ヒズボラのサイエド・ハッサン・ナスララ党首は、イスラエル兵士たちはイスラエルに収監者の釈放を強いるために拘束したと述べた。同党首はベイルートでの記者会見で、「われわれの行動は・・・イスラエルの監獄から拘留者たちを釈放させる唯一の可能な方法である」と語った。
しかし、イスラエル側は13日、捕虜になった兵士2人と収監者を交換しないだろうと言明した。ギデオン・マイア外相は「テロ組織と交渉することはない。兵士3人、すなわちガザ地区におけるジラード・シャリット伍長(6月下旬、パレスチナ戦士により拘束)ならびにレバノン南部における兵士2人を無条件で即時釈放することを期待する。囚人たちとの交換はあり得ない」と述べた。
レバノン南部では、12日午前9時(グリニッチ標準時・午前6時)ごろ、地中海沿岸から15キロのアイタ・アル=シャーブから国境を越えた地点でイスラエル兵2人が捕虜になった。この襲撃で、イスラエル兵士3人が殺され、戦車が地雷を踏んだため、他に4人の兵士が死んだ。さらに戦車を接収しようとして、兵士8人が死んだ(イスラエル軍の声明)。
ナスララ党首によると、ヒズボラは捕虜になったイスラエル兵士の捜索のため、越境してきたイスラエル軍部隊を駆逐した。
ヒズボラのアル=マナール・テレビは焼けくすぶるイスラエルのジープと煙が立ち上るイスラエルの国境陣地の映像を放送した。
ベイルートの通りでは、ヒズボラ支持者たちが攻撃を祝して爆竹を鳴らし、菓子を配っていた。イスラエルに収監されているレバノン人の母親たちはアルジャジーラに対し、ヒズボラの攻撃が親族たちの釈放の可能性を増すかもしれないと話したが、ガザでもパレスチナ人収監者の家族たちが攻撃を歓迎した。
こうした動きの中で、イスラエル軍参謀長のダン・ハルツ中将はレバノン政府に対して、
もし兵士たちが返されなかったら、イスラエルはレバノンの基幹施設を攻撃し、「時計を20年前に戻す」だろうと言明した。イスラエル・テレビが報じた。
イスラエル軍は2000年に南部国境地帯から撤退して以降、レバノン内部への攻撃は行っていなかった。シーア派の戦闘組織であるヒズボラはイスラエルに対する戦闘行為を18年間、続けている。
アナン国連事務総長は12日、武力行使の中止を求め、ヒズボラに対して兵士2人の解放を要求、「(戦火の)拡大、地域における紛争のエスカレーションを目にしたくないはずだろう」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年07月13日15時14分