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2006.07.05
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東エルサレム住民のハマス・メンバー、市民権剥奪!
Posted by:情報センター・スタッフ
対ハマス総攻撃が続くなか、拘束されたエルサレム地区選出のハマス議員ら4人が、イスラエル内務省によって、エルサレム市民権(ID)が剥奪された。7月1日のハアレツ紙報道による。
東エルサレム住民のパレスチナ人は、そもそも西岸地区に含まれるはずだが、1967年のパレスチナの全面占領と、それに続く東エルサレムのイスラエルへの「併合宣言」によって、事実上、イスラエルの行政管轄に組み込まれてしまっている。だが、イスラエル政府は、その「土地」のみを併合したのであって、その住民を「国民」にはしない、というおそるべきご都合主義によって、「イスラエルID」とは異なる「エルサレムID」が発行されることとなった。これは、国籍ではない、エルサレムのみの市民権である。
なお、東エルサレム市民は、「イスラエル領」(と主張される地域)に住んでいるために、1994年の自治政府発足後に発行されるようになったパレスチナIDを取得することもできない。そのため、東エルサレム市民は、厳密には「無国籍」ということになる。エルサレムIDによって、最低限のイスラエル国内の移動の自由と、保険と教育が受けられるが、「国籍」ではないため、イスラエルの国政への参政権がなく、パスポートが発行されない。特殊なトラベラーズ・ドキュメントで出入国をする。(この点は誤解が多く、この7月1日のハアレツ紙の記者ですら、パスポートももらえる「イスラエルID」と思い込んでいる記述をしている。)
このエルサレムIDを剥奪された4人のパレスチナ人は、裁判に訴えているが、現状では完全な無権利状態に置かれることとなった。剥奪の理由は、イスラエル政府の警告を無視して「ハマスの組織から離脱していないから」とされているが、東エルサレム住民は、イスラエルの選挙に参加できず、イスラエルの承認のもとでパレスチナ自治政府の議会選挙に参加をしている。ハマスから立候補して当選した議員らもまた、イスラエル政府に是認された制度下で、エルサレム選挙区からパレスチナ議会の議員として選出されているはずだ。
それにもかかわらず、一方的にエルサレムIDを剥奪したことは、すでにかなり侵害されているエルサレム住民の基本的人権の「最後の残滓」すら奪い取ってしまう、とんでもない暴挙としか言いようがない。
こうしたところにも、現在のイスラエル政府による「ハマス政権潰し」の意図が色濃く反映されている。
http://palestine-heiwa.org/news/200607051751.htm
<コメント>
ハアレツ紙もしょせんハクジン一神教徒ですからねぇ・・・