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(回答先: 北朝鮮ミサイル】政府、データ解析に着手…制裁措置検討も各省に指示 (読売新聞) - 7月6日14時31分更新 投稿者 Kotetu 日時 2006 年 7 月 06 日 16:56:21)
北朝鮮ミサイル発射、すぐ米衛星探知
2006年07月06日07時56分
ミサイル発射の兆候に対し、日米は様々な「耳」と「目」を駆使して情報収集と警戒にあたっている。
まず、発射の端緒をどうつかむか。発射が近づくと、ミサイル実験場周辺では車両の動きや無線交信が活発化する。こうした「音」に聞き耳を立てて情報収集するのが米軍の電子偵察機だ。
では、発射の瞬間をどうやって知るのか。今回、第一報は米国の早期警戒衛星だった。弾道ミサイルは発射の瞬間や飛行中の噴射によって、大量の赤外線を出す。早期警戒衛星は赤外線望遠鏡で24時間態勢で監視している。この衛星は「発射の瞬間探知」という極めて重要な「目」の役割を担っている。
ある防衛庁関係者は「今回、発射の前から、準備状況は切迫していた」と明かす。衛星からの映像で、発射台に動きがあり、情報を総合的に分析したところ、4日から5日がひとつの山だったという。
北朝鮮北東部に加え、南東部の軍事施設でも発射準備を進めていることを把握していたという。
発射の瞬間が探知されれば、日本海に展開中の米海軍と海自のイージス艦が高性能の「SPY―1レーダー」でミサイルの航跡を追って、着弾地点を割り出す。ある制服組幹部は「情報共有による日米の連携で、今回発射されたすべてのミサイルを確実に追尾していた」と明かす。98年8月のテポドン発射のときは、航跡が予想外に伸び、日本列島を越えるのが分かったが、今回は発射後、まもなく日本海に落下したという。
海上のイージス艦とともに、空からミサイルを追うのが、米軍の弾道ミサイル発射監視機RC135S「コブラボール」だ。発射されたミサイルの飛行を追跡し、着弾点を予測する「目」の一つだ。
これらに加え、今回のミサイル発射に際しては米軍と自衛隊は陸上からも、強力な「目」でミサイルを追っていた。
一つは航空自衛隊車力分屯基地(青森県)に配備された米移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」。探知距離が極めて長く、大陸の内陸部から発射されたミサイルも捕捉できるのが特徴。おとり弾の識別もできる。予定より前倒しして配備され、6月26日から稼働していた。
もう一つは空自の新型レーダー「FPS―XX」。3月まで千葉県内で実用試験が続けられてきた。試験後、解体される予定だったが、急きょ北朝鮮のミサイル監視用に実戦転用された。天候に左右されない特徴を持つ。
ある防衛庁幹部は「監視のために使える装備は何でも使うということだ」と説明している。