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青森ニュース - 7月6日(木)12時2分 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島
北朝鮮ミサイル:基地や原発、標的も 県内から不安の声相次ぐ /青森
北朝鮮が5日から相次ぎミサイルを発射した問題は、県内にも大きな衝撃を与えた。県内には、米軍や自衛隊の基地、原発関連施設など、有事の際に標的になり得る重要施設が多いだけに、市民からは「怖い」との声が相次いだ。【村松洋、喜浦遊、野宮珠里、長沢晴美】
◇県
県は全庁体制の情報連絡会議を開き、情報収集に努めることを確認した。同日午前6時10分ごろ、水産庁が県に弾道ミサイルに関する警戒情報を連絡。ミサイル発射時、ロシア沿岸の排他的経済水域で2隻の大型イカ釣り漁船が操業し、1隻がこの海域に向けて航行中だったが無事だった。日本海では中型イカ釣り漁船43隻が操業中だったが、すべて安全が確認された。
また、国が特定船舶入港禁止法に基づき北朝鮮籍の「万景峰92号」に入港禁止措置をとったが、県内の港湾に北朝鮮籍の船が入港する予定はなかった。県警本部は米軍三沢基地や六ケ所村の核燃サイクル施設などを管轄する警察署に警戒警備を強化するよう指示。県も日本原燃や東北電力などに随時情報提供を行った。
日本海海域ではスルメイカ漁が最盛期を迎えており、県は国に漁業の安全操業確保を要請。県漁連も政府が北朝鮮に厳重抗議をするよう求めた。三村申吾知事は「発射は県民をはじめ国民全体に大きな不安を与える。国との連絡を密にして、冷静かつ適切に対応する」との談話を発表した。
◇三沢基地
米軍三沢基地のある三沢市では同日朝、部長級職員らで「災害等連絡調整会議」を招集し、万一の際の対応を確認した。一方、同基地の警戒レベルは平常通りだった。
この日は、来日中の米海軍太平洋艦隊司令官ゲーリー・ラフヘッド大将と、在日米海軍司令官のジェームズ・D・ケリー少将ら米軍関係者5人が鈴木重令・三沢市長を表敬訪問。30分ほどの会談は非公開で、鈴木市長は「日米友好が目的の訪問で、ミサイル発射に関する話題は一切なかった」と話した。
◇市民の反応
弘前市の会社員、長見京子さん(25)は「本当に撃つとは思わなかった。六ケ所村の核燃施設にミサイルが落ちれば青森は全滅してしまう」と顔をしかめた。青森市の果実店主、山口金蔵さん(73)は「私は子供のころに防空ごうに入った世代。戦争だけは嫌だ」と語った。
蓬田村の美容師、青木八重子さん(39)は「冗談じゃない。でも、日本が武力で抑え込むのもよくない。政府がきちんと話し合ってほしい」。青森市のタクシー運転手、工藤晴司さん(65)は「青森には基地もあり、(ミサイルで)狙われるかもしれない。怖いとしか言いようがない」と話した。
中泊町の漁協関係者(47)は「最近は日本海沖で自衛隊の演習が増えており、我々にも緊張感の高まりが伝わってきていた」と述べた。
7月6日朝刊
(毎日新聞) - 7月6日12時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060706-00000063-mailo-l02