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[北京 5日 ロイター] 中国外務省は5日、北朝鮮がミサイルを発射したことに深刻な懸念を表明する一方、各国に冷静な対応を求めた。外務省のウェブサイトが掲載した声明は「今回の事態を深刻に懸念している」としたうえで「各方面が冷静と自制を保ち、朝鮮半島および北東アジアの平和と安定に資することを行い、緊張を高めて状況を一層複雑にするような措置をとることがないよう望む」としている。
北朝鮮のミサイル発射に各国から抗議の声があがるなか、中国政府はこれまで沈黙を守っていた。北朝鮮と友好関係にあり、核問題で仲介役を担う中国のジレンマが表れているとの見方も出ていた。
北朝鮮がミサイル発射を準備している、との観測が浮上して以来、米国や日本を中心に発射を取りやめるよう警告を出していたが、中国がそうした動きに同調したのは先週になってからだった。
北京の国際政治専門家らは、今回の発射について、北朝鮮がイランの核問題で影が薄くなった感のある自国の核問題で米国の歩み寄りを引き出すためのものだった可能性がある、とみている。
ある専門家は「北朝鮮は、イランが核問題で見返り案を提示されているなかで自国が無視されていると感じているのではないか」とコメント。そのうえで、今回のミサイル発射が6カ国協議再開に取り組む中国に多大な打撃となったことはまちがいない、と指摘した。
(おことわり:この記事は、当初「北朝鮮のミサイル発射問題、中国政府は沈黙」という記事として配信しましたが、事態の進展に伴い、表題および本文の一部を差し替えて再送したものです)