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□レバノンは血が流れ、イラクは焼かれ、人々は逃げる/ダール・ジャマイル [イラク情勢ニュース]
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2006/07/27(木)
［飛耳長目録 today'snewslist］
☆レバノンは血が流れ、イラクは焼かれ、人々は逃げる
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☆★レバノンは血が流れ、イラクは焼かれ、人々は逃げる
LebanonBleeds,IraqBurns,PeopleFlee
ダール・ジャマイルのイラク速報 ２００６年７月２５日
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**DahrJamail'sIraqDispatches**
**VisittheDahrJamailIraqwebsitehttp://dahrjamailiraq.com**
**Websitebyhttp://jeffpflueger.com**
ByDahrJamail
truthout
「バグダッドで暮らすのは、大きな監獄のなかにいるようなものだ」と彼は言
った。「家の中でじっとして、必要な時だけ出かけるんだな。毎日大勢が殺され
るんだから、君の死ぬ日が今日でないことを祈るだけだ」。
２週間近くダマスカス（＝シリアの首都）からレポートしているあいだ、バグ
ダッドから私に会いに来てくれた通訳のアブ・タラットと一緒に仕事をした。
彼がバグダッドにいる家族と心配そうに連絡をとっているあいだにも、「解放
された」イラクにおける彼らの生活体験を、彼がイラクにかけている電話とわれ
われの会話から察している。
レバノンとイスラエルの血で血を洗う争いは破局的であり、４００人以上が殺
され１２５０人以上が負傷させられた今回の戦争を無視することはできないが、
それでもイラクに比べるとまだかすんんで見える。しかし、このところのイラク
はいつもより報道が少なくなった。
今月１８日、自爆者が爆発物を積んだバンを運転し、バグダッドの南クーファ
市にある黄金のドームを持つモスク近くに突入した。自爆者がモスクの外でバン
に乗ったまま自分自身を爆発させたので、ムクタダ・アッ・サドルの礼拝場がる
クーファ市は５９人以上の死者と１３０人以上の負傷者を出した。
この事件からさかのぼること２週間以内に、サドルの民兵マフディ軍メンバー
が、彼ら特有の全身を黒装束で包んだ制服姿で、バグダッドのスンニ派居住地ジ
ハード地区に突入した。彼らは暴れまわって、住民のＩＤカードを検査したあと
、少なくとも４０人のスンニは住民を殺害した。
宗派を理由にした殺人は完全に野放し状態で、１日平均１０数人の死体がバグ
ダッドを流れるチグリス河畔に浮かんでいる。復讐のための殺人も毎日というよ
り毎時間、バグダッドで発生している。２月には、ランセット報告の共同執筆者
であるレス・ロバートが、イラク人の死者数を万単位で語るべきではなく、それ
は１０万人、あるいは２０万、３０万人であると書いていた。
それは５ヶ月前のことだった。バグダッドの死体保管所だけで１５９５人の遺
体を処置した６月よりも前である。イラク保健省からのデータ（国内の病院にお
ける死亡記録が集まる）とバグダッドの死体保管所のデータを集めて、国連の報
告書が先週発表されたが、それには３月に２３７８人のイラク人が殺され、４月
には２２８４人、５月には２６６９人、６月には３１４９人が殺されたと書かれ
ていた。
それぞれの機関が死亡報告を書くので、集計で数字がダブる可能性はないとイ
ラク政府はいう。
国連報告は、イラクでは毎日平均１００人以上の市民が殺されていると発表し
た。バグダッドに住んでいる者、および最初に虐殺のレベルを確認したジャーナ
リストにとっては驚くことではない、というのは事実であるにもかかわらず、国
連レポートの内容は恐怖である。今年前半の６ヶ月間に、事件で殺された一般市
民の総数は１万４３３８人となり、死亡者数は７７％も急増した。
この虐殺について、『新しいアメリカの世紀プロジェクト』（その目標の１つ
は中東の石油確保だった）という文書の著者の１人として戦争を促進してきたハ
リルザト駐イラク米国大使は、勇敢にも、イラクの傀儡政府指導者にむかって、
「言葉だけでなく実行において、責任をもって国民融和を追及する」ようにと呼
びかけた。
同じ時、イラクのズバイエ副首相は、事件の多くは米国のせいだと非難し、死
亡事件の半分は占領軍の兵士に責任があると指摘した。彼は「今日われわれが抱
える問題のすべては彼ら（占領軍）に原因がある」と述べることによって、みず
からの発言をさらに強調した。
一方、それがかなうイラク人は国外脱出を試みている。みずからの命を守るた
めの脱出である。バグダッドから息子を連れだそうと模索しているアブ・タラッ
トは、何百万でないにしても何十万人のうちの１人の例だ。「兵役年齢である」
という理由で、彼の息子はヨルダン入国を許されなかった。ヨルダン当局が布告
した新しい法令にもとづくもので、それは膨大な数のイラク人男性を死に瀕した
国に閉じこめている。
彼は試行錯誤したあと適切な措置として国境に後戻りした。今、彼はバグダッ
ドの中心街にあるアパートに居座って、不運なときに不運な場所にいて不運なイ
スラム教徒である（つまりイラクにいる）という理由で殺されるまで、敢えて動
こうとしないことにした。
にもかかわらず、何百万人もが既にヨルダンとシリアに逃れた。今日のダマス
カスはイラクからの避難民と、そして今ではレバノンからの避難民でごった返し
ている。
最近、インターネット・カフェにむかう途中、なつかしくてミドルイースト航
空の事務所あたりを散策していると、そこはレバノンの航空便でシリアから脱出
しようと群衆が列を作っていた。
そのなかの幾人かと話してみると、ひじょうに多くのレバノン人が流ちょうに
英語を話した。泣いている赤ん坊を抱いた妻と一緒に並んでいた１人の男は、「
行き先はどこでもいい。とにかく戦争のないところに行きたい。死や災難、破壊
に辟易（へきえき）させられ、今では、シリアがいつ狂気に巻きこまれやしない
かと思っただけで、シリアにいるのも恐い」と語った。
「とにかく戦争のないとことに行きたい。」
中東では、そのような場所を見つけにくくなるばかりだ。
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