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タイトル メディア 日付 この情報の最も新しい更新日は7月4日(火)です。
米誌報道
「イラン攻撃は成功せず」
米軍将官進言で政権断念
(産経 7月4日 朝刊)
に対する神浦さんのコメント
[コメント]おそらくこの記事の半分が事実で、残りの半分はウソだと思う。そしてこのような情報のリークは「ブッシュ政権にはイラクに攻撃の計画があったことと、まだ放棄された攻撃計画ではないことを通告する」という目的を感じる記事である。
確かにイランの核施設を攻撃するのは難しく、イランも簡単に攻撃させれないように、分散化、地下施設化、防御能力向上化などで備えていると思うからだ。ロシアから低空を飛来する巡航ミサイルを迎撃可能な対空ミサイルも購入している。しかし何より恐いのはイランの革命防衛隊である。反米意識が強く、士気も高い精鋭部隊で、ゲリラ戦に精通した12万5000人のイスラム革命のエリート達である。もしイランが米軍の空爆攻撃を受けると、革命防衛隊は軽武装の兵器だけを持ち、隣国で内戦中のイラク・シーア派地区に浸透するだろう。そして米軍を相手に激しい非正規戦を仕掛けてくる。親米的なヨルダン、サウジ、クエートなども、イラン革命防衛隊のテロ攻撃を受けることになる。すなわち中東全体が激しく振動を始め、原油価格の高騰などで、世界経済はメチャクチャになってしまう。
何も米軍の将官レベルではなくとも、イラクの現状を見ればアメリカのイラン攻撃の愚かさは誰でも気がつく。これがイランの強気な理由である。アメリカはイラン攻撃が出来ないから、イランの核攻撃を検討したとか、まだイラン攻撃計画を放棄していないと言いたいのだ。
ただそれだけの理由なのだが、この心理戦情報は06年4月にブッシュ政権はイランの核施設に核攻撃を検討したことがあると、これから10年以上は語り次がれるだろう。ちょうど94年に、クリントン大統領が北朝鮮の核施設を軍事攻撃しようとしたというのと同じである。クリントン政権が本気で攻撃しようとしたのかは疑わしい。アメリカは北朝鮮に足下を見られているから、北朝鮮の瀬戸際外交や恫喝外交に振り回されることになる。私はクリントン政権では、真面目に北朝鮮核施設の攻撃を検討したことはなく、そのような心理戦情報を流しただけだと思っている。
しかし今回のテポドン2騒動で北朝鮮の瀬戸際外交の手段は封じ込まれた。また同じ手が通用すると考えた北朝鮮が幼稚だった。
イスラエルのガザ攻撃
ガザの首相府爆撃
ハニヤ首相や職員は無事
インフラ破壊 住民反発
「兵士拉致と関係ない」
停電で医療危機
爆音に眠れぬ夜
(朝日 7月3日 朝刊)
に対する神浦さんのコメント
[コメント]イスラエル軍は兵士1名が拉致されたことで、これを機会にハマス政権に軍事的な圧力をかけて崩壊させる作戦に出た。ガザ地区の6割の電力を供給する発電所を破壊し、イスラエル側から送電する電力に依存させようとしている。水の補給も深刻さを増している。さらに検問所を閉鎖し、深夜はソニックブームで騒音と振動を起こしている。もはやあらゆる手段を使い、パレスチナ人の精神をボロボロに壊そうとしている。そこでは真っ先に、精神的に弱い子供達が犠牲になるだろう。これほど非人道主義的な威圧作戦はないと思う。
これがイスラエルでテロを発生させる可能性をさらに高めた。こんなことをいつまでも続けていれば、本当にイスラエルは存亡の危機を迎えることになる。ハマスがイスラエルとの停戦を破棄したのは、イスラエル軍が海岸で遊ぶパレスチナ人家族7人を砲撃したことである。例え原因は誤射であっても、イスラエル軍が罪を認め、責任をとれないことに問題がある。ここで復讐、憎悪の連鎖を断ち切るか、あるいは、互いのどちらかが死に絶えるまで殺し続けるのか。
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