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イラク人のイラク撤退/ダール・ジャマイル [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0601/war81/msg/732.html
投稿者 white 日時 2006 年 7 月 04 日 18:12:17: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イラク人のイラク撤退/ダール・ジャマイル [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001295;jsessionid=ozy6olpwe1

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2006/07/04(火)

  [飛耳長目録 today'snewslist]

☆イラク人のイラク撤退 (後半)  ダール・ジャマイル

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☆★イラク人のイラク撤退(全文)
  AnIraqiWithdrawalFromIraq
ダール・ジャマイルのイラク速報 6月28日
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 ※途中に前半と後半の区切りを入れてます。

DahrJamail'sIraqDispatches
http://dahrjamailiraq.com

 このところ、米国の操る「首相」マリキによる「国民和解」計画という大
皿に、報道機関が飛びつくエサが盛りつけられたようだ。この「計画」には
明らかに11月の米国中間選挙にむけた準備としてペンタゴン=米国防総省
と米国務省からの伴奏が加わっているが、イラクの現地ではほとんど何も変
化をもたらさなかった。

 商業メディアで報道されるや米国の政治家などが飛びついて、発表された
翌日にはレジスタンス戦士に恩赦を認めるという重要な内容が変更された。
「計画」はイラクの政治プロセスをいくらかでも進展させることを狙ってい
たようである。

 驚いたことに、アメリカでは反戦運動に参加する多くの人々までもが、こ
の「計画」を含めてマリキ提案を信用しようとしている。ストロー(英外相)
とライス(米国務長官)がイラク議会の選出したジャファリ(前イラク首相)
を追い落とすためにバグダッド訪問したあと、1人の男(マリキ)が首相の
座についた。われわれはマリキを裏で操っているのが誰かを立証する必要が
あるだろうか?

 この「計画」の狙いは、イラク政府はイラク国民に奉仕するよりも自分た
ち自身に奉仕するために熱心に働いているというのに、イラク人レジスタン
スが占領軍とその傀儡の政府に協力するはすだという印象を振りまくことに
あるようだ。この「計画」はイラク国民の利益に奉仕しないことが明らかな
正統性のない政府によって提案されたものである。なぜなら、もしこのいわ
ゆるイラク政府が本当にイラク国民の大多数の意志を代表するのなら、政権
についた彼らが真っ先にしたであろうことは、すべての外国占領軍の撤退を
求め、占領軍に賠償金を求めることであったはずだ。

 荒廃した3年の占領を経て、イラクでの「政治プロセス」が解決したもの
は何ひとつなく、全体的に失敗したままであるという以上にどんな証拠を必
要とするだろうか。

 イラクのレジスタンス組織は、「イラク政府」の正統性を認めないという
理由から、この「計画提案」を拒否した。これらのレジスタンス組織は、国
際法のもとでは、現行のイラク「政府」は「グリーンゾーン」の外ではまっ
たく実効ある統治をおこなっておらず、その存在はジュネーブ条約に違反し
ていると理解している。さらにいえば、実効性のある統率された軍隊という
より、さまざまな宗派および/または民族単位で構成されているイラク政府
「軍」の内実は、さまざまな民兵組織あるいは宗教指導者にのみ忠誠を誓っ
た民兵や暗殺チームを雑多に寄せ集めたものにすぎない。

 この「軍隊」は彼らがおもむくすべての都市、町、村に混沌(こんとん)
と厄災(やくさい)と死以外には何ももたらさなかったし、他方で、いわゆ
るイラク政府内では宗派と民族にもとづく政治がおこなわれ、ブッシュ政府
の追及課題が衰えることなくすすめられた。

 イラクで実際に進行していることをもっと鮮明にさせるために、この「計
画提案」に飛びついたメディアの大騒ぎの背後を見なければならない。

 最近『TheBushAgenda:InvadingtheWorld,OneEconomyataTime』
の著者であるアントニア・ユハズと話をする機会があった。外交政策の専門
家であるユハズは次のように書いている−−「企業群と新保守主義(ネオコ
ン)とブッシュ政府は、流動する覇権争いに連動する3大グループである。
イラクは彼らにとっては石油であり、富であり、地域大国であり、世界的な
大国である。ブッシュ大統領がイラク(問題)は始まったばかりだと繰り返
しているように、イラクは正真正銘の帝国主義的侵略のために最初の機会を
彼らに提供した」。

 バンクーバー(カナダ)で開かれた世界平和フォーラムで、ユハズは私に
こう言った−−ブッシュ/チェイニー軍事政権と彼らの仲間はイラクで大成
功を収めつつある、と。「イラクは侵略される前とほぼ同水準の石油を生産
し、輸出している」と彼女は説明した。「そしてエクソン、シェブロン、コ
ノコ、シェル、BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)、マラトンの各社は
皆、利益をあげています」。

 ユハズはさらに、近い将来イラクに大きな変化がなければ、米国が課した
経済的契約(25〜40年契約)はイラク経済を破壊したままご馳走にあず
かるでしょう。2ヶ月内に傀儡政府によって法律が成立するでしょうし、そ
の後の6ヶ月で西側企業(「大手石油企業」と読め)は実行に移します」。

 「生産共有協定」(PSA)こそブッシュ政府と彼らが奉仕する企業が望
んでいるものです」とユハズは私に言った。「これによって、米国の石油企
業は戦争前には手の届かなかった石油に手を出し、支配することができる。
誰もが知っているように、それがすべてなのです」と。

 彼女はさらに言った−−イラクの永久基地は石油企業に安全を保障するた
めに使われるはずです、と。

 今日のイラク現地における悲劇的状況に目をやると、イラク駐留米軍の目
的がイラク国民の安全を確保するために何かをすることでは全然なかったこ
とは明らかであり、これまでも常にそれは明白だった。

 マリキによって提案されたバラ色の「計画」とは対照的に、バグダッドの
アダミヤ地区(=アザミヤ)に住むスンニ派の友人からの最新情報を提供し
よう。

 (以上は前回紹介済み)

 (ここから、後半)

>ハビビ
 私はまだ自宅に1人で住んでいるが、家族は皆この危険地域から出ていっ
た。5日間、黒装束の者たち(サドル派民兵マフディ軍)が四方からアザミ
ヤ地区内に突入しようとしたが果たせなかった。戦闘は夜8時から早朝まで
続いた。

>昨晩は、戦闘はあらゆる方角から発生し、午後11時30分に始まって朝
の3時に終わった。昨日、6人がアダミヤ地区の南部で殺された。街の中心
部にあるアンテル広場はイラク国家警護隊のスンニ派兵士によって警備され、
彼らはアダミヤ住民を守るために重機関銃を使っていた。アダミヤの他の場
所では、川岸はムジャヒディンとなった市民によって警備された。戦闘はひ
じょうに激しくなっているが、シーア派民兵は地域に入れなかった。

>米軍と背後にいる民兵は、なぜ、毎日われわれの電線を切るのか? 電気
が通じるのは一日に4時間もないのに、それで満足できないのか? われわ
れが電線を修理したのは5度目だ。

>マフディ軍と米軍は人々をこの地域から追い出したいのだろうが、彼らは
成功しない。われわれは何度でも電線を修理する準備ができているし、変圧
器は今月に入って2度も交換した。なにがあろうと根をあげないつもりだ。
われわれは生きることをあきらめない。これはアダミヤ住民の実生活のほん
の一部にすぎない。


 その一方では、ラマディからの避難民が最近バグダッドに向かっているこ
とが確認された。大部分が包囲された都市から難を逃れて別の街にやって来
る姿を想像してみたまえ。その男(アハマド)はKPFAラジオで私の同僚
ノラ・バロウウズに、米軍の攻撃を受けているラマディの状態について次の
ように報告した。


>多数のヘリが飛んでいて、市場一帯はヘリの攻撃を受けて焼かれた。例え
ば、モスクのそばを通るラマディの幹線道路で武力衝突があった。ほとんど
の銃弾と爆弾は空から降ってきて、多くの商店と民間車両を燃やした。彼ら
(米軍)が市場地区を攻撃したとき、すぐ近くに車が停車していたが、それ
も銃撃を爆撃を受けた。「命のほうが車よりも大事」なので、人々は家の中
にとどまるかモスク内に避難場所を求めようとした。動くものは何でも、車
も人間も、米軍が爆撃し銃撃した。

>米兵の使う兵器を特定するのは難しい、彼らは何でも持っており、あらゆ
る種類の兵器を持ち運んでいる。運べるかぎり、あらゆる種類の兵器を携行
しているのを目にすることができる。手榴(りゅう)弾やM16、そのほか
今まで見たこともないような多様な兵器だ。催涙弾や榴弾もしょっちゅう撃
ってくる。例えば、ひじょうに狭い道路に2両の巨大戦車が入って来て、車、
家屋、発電機などあらゆるものを砲撃する。狙えるものなら何でも彼らは撃
つ。(米軍の)狙撃兵もいるので、人々は窓から眺めることもできない。私
は戦車に乗った米兵が一帯を監視しているところを目撃した。彼らは戦車か
ら離れることをためらい、恐れている。攻撃あるいは銃撃されるのを恐れて、
彼らも戦車の窓から覗(のぞ)いたりしない。ムジャヒディン戦士もどこに
でもいる。


 バグダッドの事態も悪化しており、住んでいる街がシーア派民兵に襲撃さ
れた友人は、バグダッドから離れることを模索するために、大きなバス・ス
テーションに行ってみた。それはかつて、身の安全のためにバグダッドを離
れないかと要請したとき、「それはできない。私の魂はバグダッドにある」
と答えた男である。

 次の文は、彼がバス・ステーションへ行ってみたときの様子を書いたもの
である。


>ハフィヅ・アル・ダキはバグダッドにある広場で、そこからアンマンおよ
びダマスカス行きのバスが出発する。放送局にも近いバグダッドの真中だ。
その地域は内務省の雇い兵から3度も襲撃され、前回の攻撃(先週)のあと、
労働者20人が誘拐された。彼らは内務省の特殊部隊に誘拐されたのだが、
内務省の高官はその事件との関係を否認した。

>昨日、その地域はもう一度襲撃され、私は今日、どうなっているのかと確
かめに行ってみた。バッグを持った何百人もの人々が、老いも若きも、あら
ゆる世代の人々がアンマンないしダマスカスにむけて出発する準備を整えて
いる姿を目にした。これらのイラク人がイラクから離れるのを見てショック
を受けた。乗車券を売っている40歳の男性アブドル・サッタル・アブード
に、40人乗りのバスで運賃は幾らかと尋ねてみた。彼は答えた−−「エア
コンの効いた席だと12万イラク・ディナール(=80ドル、イラクの平均
月給は150ドル)だが、皆どうしても乗りたがっているので、彼らは脱出
するためなら幾らでも必要なだけ払うだろう。イラクに戻ってくる者はいな
い。だから彼らは値段など気にしちゃいない。事務所はこないだの攻撃でめ
ちゃくちゃに壊された。スタッフも3人行方不明だ。誰が連れ去ったのか、
彼らが今どこにいるのか、わからない。

>内務省の特殊部隊に連行されたうちの1人の母親(65歳のウム・アッバ
ス)は、息子を捜しまわっていた。彼女は言った−−「息子のアッバスはこ
の事務所で3年働いている。彼は30代半ばで、結婚して3人の子どもがお
り、妻と子どもを食べさせることができるので、ここで働くことにとても満
足していた。今、誰の助けもなく、どのように過ごしているのか、神のみぞ
知る。息子が帰ってくるまで、この事務所から離れたくない。近所の人々も
毎日彼を捜している。遺体がどこかで発見されたと聞くと、いつでも、毎日、
死体保管所にでかける。今は神にすがるしかない。安全が保障されないのは
政府の責任だ。なぜ特殊部隊が公用車でやって来て、武力衝突とは何のかか
わりもない人々を誘拐するのか?」

>彼女は泣きはじめた。息子のために嘆いているのだ。

>バス・ターミナルの所長アハメド・アルワン(70歳)は、空席はないと
言う。乗車券の購入について尋ねると、彼は「今、座席を見つけることはで
きない。予約も10日先まで全車両が満席だ」と答えた。「一週間して来て
みたら、そのときには値段を教えるよ」。

>明日だったらなんとか座席を都合できるかと尋ねてみた。彼は「ダメだ」
と言う。もし手に入るとしたら、今の運賃は幾らかと聞いてみた。「12万
5000ディナール(83ドル)だが、1週間もせずに値が上がるだろう。
昨日もここで銃撃があり通行人を恐がらせた。皆、身を隠せるところならど
こにでも隠れた。通行人2人がケガして病院に運ばれた。ご覧のとおり、こ
こにいると殺されるかもしれないのに、誰もが必死にイラクから出て行こう
としている」。

 そうしたとき、ブッシュ陰謀団が代弁者となっている石油会社その他の企
業は、イラクに確固たる地歩を固めつつある。


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