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(回答先: <スペイン>地下鉄脱線、30人以上死亡 落盤か 投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 7 月 03 日 23:40:56)
エル・ムンドによりますと、現地時間18時55分(事故は13時ごろ)の段階では死者は35名となっていますが、今後まだ増える見込みです。
政府とバレンシア州当局の見解では、スピードの出しすぎによる脱線でたまたま起こった事故としていますが、決定的な説ではない、と断っています。ただ停車駅から出発してさほど離れておらず、たしかに多少カーブはしていますがそれほど大きくはなく、そんなにスピードを出していたとは思えません。エル・パイス紙もこれには疑問を掲げています。
また車輪の一つにひびが入っていた、とも発表されています。これは「整備不良」ということでしょう。警察は、スピードと車輪の整備不良の二つの線で捜査を進める予定のようですが、今後、負傷した運転手と「ブラックボックス」の音声記録の分析によってまた新たな発表があるでしょう。
ただ事故発生後数時間たったこちらの新聞で見る限りでは「落盤」という情報はありません。
バレンシアの地下鉄では、昨年9月にも地上に出た箇所でポイントの切り替えミスで列車が正面衝突し35名が負傷しています。
労働組合によると日ごろから線路の補修状況が非常に悪い状況であるうえに、車両の故障や破損が日常的であり、常に危険な状態だった、ということでバレンシア州交通当局の責任を追及しています。
まあ、確かにこの国ではあらゆる場所で手抜きがあるのが当たり前ですから、不思議とも思えませんが。例えば、4年ほど前にマドリッドからアラゴン州サラゴサを通ってカタルーニャまで続く新しい高速鉄道が開通したのは良いのですが、政府関係者などを乗せて試運転を行った2,3日後にちょっとした雨が降ったら線路の下側が陥没して崩れてしまいました。高速鉄道の線路を作るのに厳重な地質調査も基礎工事もロクにやってなかったわけです。スペインに来る際には命がけで来てください(笑)。
バルセロナの地下鉄でもカーブを曲がる際にガタガタと奇妙に揺れ、脱線するんじゃないのかとヒヤヒヤするときがあります。まあ日ごろからこんな状態ですから、何が起こっても不思議じゃないですが、当局発表の「スピードの出しすぎ」は納得のいかないところです。
たまたま(かな?)、今週の土曜日にローマ教皇がバレンシアを訪問します。「仕組まれた事故」かどうか、想像し始めるときりが無いのですが、どの道「当局発表」は《線路の点検不足と車両の整備不良》ということになるでしょう。こちらとしては、今後、ネット情報で「奇妙なうわさ」がないかどうか、注目しておきます。