★阿修羅♪ > 戦争81 > 662.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
バグダッドで車爆弾、66人死亡…新政権発足後最悪
イラク情勢【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060701it12.htm
【カイロ=柳沢亨之】イラク保健省などによると、バグダッド東部のイスラム教シーア派地区「サドルシティー」の市場で1日午前、爆弾を仕掛けた車1台が爆発し、66人が死亡、98人が負傷した。
宗派抗争を扇動し、マリキ首相の「国民融和計画」をつぶすことを狙った武装勢力の爆弾テロとみられる。テロ1件あたりの死者数としては5月のマリキ新政権発足以来、最悪の数字となった。
市場は爆発当時、買い物客でにぎわっており、民間人の大量殺傷を図った可能性が高い。現場には遺体の肉片などが散乱、周辺の車約20台が破壊された。
サドルシティーは、シーア派最大会派「統一イラク同盟」の一角を占める強硬指導者ムクタダ・サドル師の拠点。
犯行声明は出ていないが、シーア派を敵視する旧ザルカウィ容疑者派「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」などが関与した可能性は高い。同組織は6月7日のザルカウィ容疑者死亡直後に、「アブハムザ・ムハージル」を名乗る後継者を指名、武装闘争を続けることを宣言している。
一方、統一イラク同盟所属のマリキ首相は6月25日、スンニ派武装勢力釈放やシーア派民兵解散に努めるとした「融和計画」を発表、テロの主因である宗派抗争対策に取り組む姿勢を示していた。1日には首相は計画への協力を求め、スンニ派域内大国サウジアラビアなどへの外遊に出発した。
だが、スンニ派武装勢力に近い有力イスラム法学者集団「イスラム聖職者協会」は既に同計画拒否を宣言したほか、シーア派民兵も南部バスラでスンニ派住民の強制退去を進めている。1日にはバグダッドでスンニ派政党、イラク・イスラム党の女性議員が何者かに拉致された。首相の計画実行は難航を極めている。
(2006年7月1日20時50分 読売新聞)