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□ザルカウィ殺害で対米報復を宣言 アルカイダのNo.2がビデオ声明 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2122546/detail
ザルカウィ殺害で対米報復を宣言 アルカイダのNo.2がビデオ声明
【アルジャジーラ特約23日】中東・カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラは23日、アルカイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリのビデオ声明を放映、その中でザワヒリは駐イラク米軍部隊に殺害された「イラク聖戦アルカイダ組織」のリーダー、ザルカウィを「英雄、殉教のプリンス」とたたえるとともに、米国に対し「ザルカウィ殺害への報復」を宣言した。
アルカイダが声明で、ザルカウィの死亡を認めたのはこれが初めて。しかし、ザワヒリはこの中で、ザルカウィの後継者として「イラク聖戦アルカイダ組織」を率いるとされる新リーダーには言及しなかった。
米政府当局者によると、ザワヒリの声明発表は今年1月以来、今回が8回目。
ビデオの中でザワヒリは白の上衣、黒のターバン姿で登場し、その背後の壁には笑顔を見せるザルカウィの大きな写真が飾られていた。
ザワヒリはビデオ中で、今月7日にイラクで殺害されたザルカウィを「イスラムの戦士、英雄、聖職者、殉教のプリンス」と最大級の言葉を並べて賞賛した。
続けてザワヒリは、「ブッシュ(米大統領)よ、われわれは神の加護を得て、同志の死に報復でこたえる。お前の敵は個々の人物ではなく、イスラム界全体なのだ。パレスチナそして他のイスラム国家で平和が達成されない限り、米国が安心できる時はめぐって来ない」と警告した。
また、ザワヒリはこの中で、米軍基地を受け入れ、イスラエルを承認しているトルコ、および「権力を得るためにイスラムを取り引きの材料にした」としてマリキ・イラク首相をそれぞれ非難した。
ザワヒリが声明で「イラク聖戦アルカイダ組織」の新指導者アブ・ハムザ・ムハジェルに触れなかったのは、ビデオがムハジェル”選任”の前に録画されたか、ムハジェルを新指導者と認めていないかのいずれかとみられている。
今回のビデオ声明について、イラク人作家でもフサイン・シャーバン氏は「イラク内のアルカイダ・ネットワークはザルカウィの死で大きな打撃を受けた。声明は同国内のメンバーや支持者らの志気を鼓舞するのが狙い」と分析している。
また、ヨルダン在住のイスラム組織の専門家、モハメド・アブ・ルマン氏は、「ザワヒリの狙いはイラクおよびアラブ世界のアルカイダ・メンバー、支持者らを鼓舞し、ザルカウィ死亡の打撃から立ち直らせること。アルカイダ幹部1人の死でアルカイダの組織およびその対米闘争が影響されないことを訴えている。ザルカウィの写真で同志たちとの精神的つながりを強調している」との見方を示した。
一方、米政府当局者は、今回のビデオ声明が”本物”としたものの、ザワヒリがブッシュ大統領に報復の”挑戦状”をたたきつけたのは、”聖戦”を指揮する者の「虚勢」と一蹴した。
その上で同当局者は「最近起きた事を取り上げ、メンバーらに直接呼び掛けるのが、アルカイダの作戦のひとつ」と指摘した。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年06月24日17時08分