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□ラマディの内外で、生きのびようと住民はもがく [イラク情勢ニュース]
http://blog.mag2.com/m/log/0000169265/107411034.html?page=1
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イラク・レジスタンス・レポート Iraqi Resistance Report 日本語版
編集&発行 山本史郎/イラク情勢ニュース
webサイト
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2006/06/23 (金)
※ きょう紹介する主な内容 ※
※※ 日本語版むけの号外 ※※
☆ラマディの内外で、生きのびようと住民はもがく
☆カンパ協力のお願い
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☆★ラマディの内外で、生きのびようと住民はもがく
Residents Struggle to Survive, In and Out of Ramadi
ダール・ジャマイルのイラク速報 6月19日
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Dahr Jamail's Iraq Dispatches
http://dahrjamailiraq.com
*Inter Press Service*
Dahr Jamail and Ali Fadhil
ラマディ発、6月19日(IPS)
大規模な米軍作戦の脅威が消えず、散発的な武力衝突が市内で毎日発生す
るなかで、住民は封鎖された市内でも市外でも難局を切りぬけるために苦闘
している。
バグダッド西方アンバル州の州都であるラマディで1週間を過ごしてみる
と、住民には水も電気も料理用のガスも、さらには病院向けの医薬品さえも
ないという状況が判る。通りには人気がなく、おそらくまだ15万人が自宅
にとどまっていると思われるものの、多くの市民が市外に避難したようにみ
える。市内にとどまっているのは、退去することが恐くて、また行くところ
がないからでもある。
「なんとか生き延びてみるよ」と6人の子どもをもつ中年の主婦ウム・カ
シムがIPSに語った。「命を授けてくれるのはアッラーの神で、命を持ち
去ることができるのもアッラーただ1人です」と。
市内の恐ろしい状況−−武装レジスタンスは市内の広い地域を統制してお
り、その他の地域は民家の屋根にいる米軍狙撃兵から頻繁に銃撃されている
−−にもかかわらず、人々は彼らの身の上になにが起ころうと神に感謝すべ
きだと話し、さらに、「あいつらはやがて立ち去るだろう」とつけ加えた。
この作戦は、米国防総省がいうところの「スンニ派アラブ人のレジスタン
スの拠点」に対する新たな取締り作戦の一環である。ラマディへの全面的米
軍攻勢の脅しが不気味に近づいているなかで、ラマディのイラク赤新月社に
同行するイマド・アル・ムハンマディはIPSに次のように語った−−「宗
派至上主義者の暗殺チームが暗躍しているために、人々はバグダッドその他
の都市に避難することができないので、ラマディはかつてのファルージャ危
機よりももっと困難な局面にある。ラマディ市民に軍事作戦の影響を受けな
い安全な住処(すみか)を提供するのが難しくなっているからだ」。
ムハンマディは、市から避難した多くの家族が、「テントや廃校になった
校舎で恐ろしい生活環境に置かれており、また灼熱の夏の陽光をさえぎるの
ならどんな屋根の下にでも身を寄せている」と話した。
彼はさらに、「『解放される』ために『消し去られ』てきたファルージャ
その他の都市の場合と違った解決策を示すような積極的徴候は、米軍サイド
には何らみられない」と言った。「いつものように、市民とは占領という困
難な状況で生きている人々であり、得るところなく死に追いやられる人々で
ある」と。
イラクからの避難民救援をおこなっていてアンマン(ヨルダンの首都)に
拠点を置くイタリア連帯協会(ICS)の計画担当マウリツィオ・マスキア
によると、19日にはカディシヤ、マラアブ、アンダルス、アラメル、アジ
ジヤ、カッタナ、スーフィヤ、市公会堂、7月30日地区で小さな衝突が報
告された。
さらに米軍およびイラク軍がラマディ市内に突入しようとして、市の東部
で攻撃中だと伝えられている。
ICSのレポートによると、検問所の数と多国籍軍(MNF)によるパト
ロールの頻度は、危機が始まってから増えてきており、多国籍軍およびイラ
ク軍と反政府勢力の双方とも本格化する戦闘に備えているようだという。
「住民はまだ市から避難を続けており、ICSがアンバル州で調べた避難
家族の数は、今では3200に近づいている」とマスキアはIPSの電話取
材で話した。「ヒート市がラマディからの避難民の主な目的地ではあるが、
新たな国内避難民は主にルトバとバグダーディ方面に向かっている」。彼は
約1000家族がファルージャとその周辺地域にいると説明した。
しかし、彼の説明では、「多国籍軍が求める手続きの複雑さのせいで、避
難民家族の大部分はファルージャに近づくのを避けている」という。マスキ
アの話では、ICSによって記録された避難民家族の数は、彼らのスタッフ
に直接救援を求めてきた者だけを記録しているため、実際よりだいぶ少ない
ものである。
マスキアはアンマンの事務所でIPSの取材に対し、「米軍は以前にファ
ルージャやカイム市でやった作戦のような市全体への攻撃の替わりに、ラマ
ディではヘリと地上部隊を使って1ヶ所づつ攻撃している」と話した。
「市民にとって最も危険なのは検問所にいる多国籍軍と狙撃兵だ。どちら
も動くものなら何でも、危険だと思えばいつでも撃ってくる。それが一般市
民に多くの犠牲をもたらしている。」
マスキアによると、診療所同様に主要病院のサービスも、「治安情勢と医
薬品不足のために低い水準」になっている。
2004年11月の米軍によるファルージャ攻撃に似た戦術として、米軍
は拡声器を使って彼らの周囲にいる「ゲリラ」の身柄をひき渡すか、家をあ
けて市内から避難するよう呼びかけている。ICSはファルージャで起こっ
たことに似た幾つかのメッセージも報告している。
ロンドンに本部を置く戦争と平和報道機関(IWPR)のバグダッド特派
員は、最近、ラマディにおける米軍の狙撃兵配置について報告した。「ラマ
ディ市民は・・・市内人口の約70%が先週避難し、その多くは海兵隊の狙
撃兵に撃たれるのを恐れて白い旗をかかげていた。」
ラマディにいるIPS特派員も、市内で狙撃兵が一般市民を銃撃するのを
目撃した。
「現在も続いている米海兵隊と反政府ゲリラの武力衝突と空襲、そして水
と電気と電話網の停止は、既に生活を耐えられないものにしてしまった」と
IWPR特派員がレポートした。「ラマディ住民は米兵がゲリラと戦うため
に民家を占拠し、両陣営の戦闘員が屋根を狙撃手の陣地として使っているこ
とを認めた」。
バグダッドに本部を置くイスラム法学者協会は、ラマディに近接するヒー
ト市の住民に呼びかけ、ラマディ避難民を迎え入れるように促がした。弱者
のいる家族の場合は、避難先の提供を申し出たモスクに滞在しているものも
いる。
両親と一緒にラマディから避難してきた17歳の学生ガヤス・アル・ドレ
イミは、2日前、彼の親類たちは米軍の空襲によってラマディを離れること
ができなかったと話した−−バグダッドにいるIWPRの記者がレポートし
た。
「私たちの近所は完全に無人になった。残っている者は1人もいない」と
彼はIWPRに語った。「市民は群れをなして避難している。もう何のサー
ビスもない。移動が制限されて病院に行くことさえできない」。
6月15日に記者へのブリーフィングでラマディ情勢について質問された
米国防総省のカーター・ハム准将は、「大規模な攻撃を予想するのは、たぶ
ん、間違っていると思う。イラク人がイラク人治安部隊を設立する方法をみ
つける見込みがでてきたと考えている。われわれはそれを可能なかぎり助け
るつもりだ」と語った。
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オリジナル(英字):
http://www.albasrah.net/moqawama/english/iraqi_resistance.htm
英語への翻訳・編集 Muhammad Abu Nasr
日本語版はイラク情勢ニュース(URUK NEWS)のコンテンツです
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