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ユルゲン・エルゼッサー:CIAがイスラム戦士を徴集し、組織した。
(以下はスイスのジャーナリスト、シルヴィア・カトリがドイツのジャーナリスト、ユルゲン・エルゼッサー Jürgen Elsässerにインタビューした記事の一部を断片的だが訳出、抜粋したものである。ユルゲン・エルゼッサーは最近、スイスで『イスラム戦士はどうしてヨーロッパにやってきたのか』《Comment le Djihad est arrive en Europe》を刊行した。他に『敗戦国ドイツの実像』という本なども書いている)
《イスラム戦士はどうしてヨーロッパにやってきたのか》という最近の著作で、ドイツのジャーナリスト、ユルゲン・エルゼッサーは、イスラム戦士の行動経過の連続性をはっきりさせる。アフガニスタンのソ連軍と戦うためにCIAによって徴兵されムスリムたちは、続いて、変わらずCIAの支援の下でユーゴスラヴィアとチェチェン紛争に雇われた。しかし彼らは多分、時にはその指令から逸脱している。様々な資料、主にユーゴスラヴィア、オランダ、ドイツの公開された情報源に因って、彼はボスニアーヘルツェゴビナからNATO陣営に至るオサマ・ビンラディンとその副官たちの足取りを再現する。(シルヴィア・カトリ)
シルヴィア・カトリ:
秘密機関の行動に関するあなたの調査は驚くべき証明です。1980年代以来、米国は何十億ドルもの金を犯罪的活動の財政援助に費やし、またCIAを媒介としてイスラム教徒のテロ活動に直接加担してきたと、あなたは暴露している。あなたの本の功績は何だと思いますか?
ユルゲン・エルゼッサー:
この本は90年代のバルカン半島における戦争と2001年9月11日の事件との結び付きを証明する唯一の著作です。すべてのテロ、ニューヨーク、ロンドン、マドリッドなどは、アメリカと英国の秘密機関によるイスラム戦士の徴兵なしには起こらなかった。秘密機関の操作に関して私は新しいことを明らかにしました。私以外の他の本は、バルカン半島におけるビンラディンの存在を重視しているが、著者たちは、このバルカンのイスラム戦士を西欧の敵として表現している。数々のソースから私が集めた情報では、イスラム戦士は、実は敵と見せかけて西欧の掌中で踊る操り人形以外の何物でもないのです。
シルヴィア・カトリ:
米国はオサマ・ビンラディンを支援してムジャヒディンを組織する仕事を任せた。テロリストが西欧の秘密機関によって財政援助を受けなかったならば、言論を封殺するテロは果たして存在したか。その事実はもはや無視できないのではないか?
ユルゲン・エルゼッサー:
そのとおり。それは起こった結果を観察すれば言えることです。旧ユーゴスラヴィアへの西欧の介入が、911のテロを準備するのが目的だったとは言えない。しかしこれらのテロは、90年代の西欧の政治の一つの帰結です。つまりNATOはイスラム戦士たちをバルカン半島に配置し、彼らと協力したわけです。911事件に関与したとされるムスリムの闘士たちは、このネットワークに属しているのです。
ユルゲン・エルゼッサー:
90年代の米国の政策は、アフガニスタンでのソ連に対する勝利に着想を得たのだと思います。それはモデルとしてバルカン半島に適用された。当時、米国の経済が落ち込んでいなかったならば、多分、キッシンジャーのような現実主義派の政治家はアメリカの政策をコントロールできたと思います。だが景気後退とネオコンの攻撃性が一致したため、次々に起こったことが決定されました。
ユルゲン・エルゼッサー:
湾岸戦争と2003年のイラク侵攻プランとは直接の関係はありません。その間にボスニア紛争などがあります。
ブレアの地位については詳しく知りませんが、ブッシュが周囲の人達の人質であることは容易に見て取れます。それに彼はあまり知的ではないので自分で決断できず、周囲の考えに従わざるを得ない。彼の父親が2003年にイラク攻撃に反対していたことは確かです。
シルヴィア・カトリ:
CIAによって徴集される前は普通の市民だったイスラム教徒が、なぜ恐ろしい行動に出るのだろうか?
ユルゲン・エルゼッサー:
狂信的で容易に秘密機関に操られる若者がいるのです。
シルヴィア・カトリ:
オサマ・ビンラディンは、自分がアメリカの利益のためになっていることを知っているのだろうか?
ユルゲン・エルゼッサー:
ビンラディンのケースは研究していないが,ビンラディンの右腕であるザワヒリについては研究しました。彼はバルカン半島での作戦の主役だった。90年代初め、彼は米国の特殊部隊のエージェントと一緒に全米を旅行してジハードのために金集めをしました。彼は自分が米国によって支えられていることを知っています。
ユルゲン・エルゼッサー:
アメリカと英国の秘密機関がボスニアの内戦、後にはコソボ紛争を通じて形成したテロリストのネットワークは、闘士の貯蔵庫となり、次いでニューヨーク、マドリッド、ロンドンのテロの中に組み込まれたのです。
ユルゲン・エルゼッサー:
いったんアフガンでの戦争が終わると、ビンラディンはジハードの募集をした。それが彼の仕事です。ことにCIAの支援の下で彼らを引きずり込んだ。そして彼らをボスニアに投入した。デイトン協定の後、95年11月、CIAとペンタゴンはボスニアで戦った戦士たちの中で上等の連中を徴集した。
シルヴィア・カトリ:
イスラム戦士はどうやって反対側の利益に奉仕する機関の手中に落ちたのだろうか?
ユルゲン・エルゼッサー:
私はドイツで判事に尋問されたジハードの証言を分析しました。彼らは言った。デイトン協定の後、すべての外国戦士たちは国外に去らねばならなかったが、彼らはもはや金もなく、どこかへ行くあてもなかった。職もなかった。そこへ徴兵係が来て彼らに月3000ドルの提供を申し入れ、ボスニア軍に参加させた。彼らは米国の利益のためにCIAの密使に募集されたのだということを知らなかったのです。
ユルゲン・エルゼッサー:
こうした犯罪的謀略の親玉がブッシュやブレアだとは思いません。ケネディー暗殺でオズワルドを殺した第2の殺人者はCIAに雇われた人間だったことは確かです。911事件の時に誰かがブッシュの暗殺を図ったことをあなたは知っているでしょう?
ユルゲン・エルゼッサー:
アメリカでは、政府の中に政府があります。ブッシュの支配から外れたチェイニー、ラムズフェルド、ウオルフォヴィッツ、パールなど、石油と産軍複合体に連なるネオコン人脈です。地球規模の混乱を引き起こすことが彼らの最大の関心事です。全世界的な混乱の中で、産軍複合体は武器と石油を高値で売れます。
シルヴィア・カトリ:
そうした混乱の戦略は、まずはイスラエルが望んでいるのではないだろうか?
ユルゲン・エルゼッサー:
それがイスラエルのためになるかどうか分かりません。もしこの種の混乱が続けば、イスラエルも含め、中東全体が炎に包まれるでしょう。
(以下略)