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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20060621k0000e030027000c.html
【ニューヨーク坂東賢治】イラクでの米兵の戦死者が2500人を超える中、ニューヨークで第二次大戦やベトナム戦争の時代を知る高齢の女性たちがイラクからの即時撤退を求めて活動し、存在感を示している。米軍の募集センターを取り囲み警察に拘束されたが、無罪を勝ち取り、24日からは首都ワシントンに向けて平和行進を始める。
この団体は「グラニー・ピース・ブリゲード」(おばあちゃんの平和旅団)。60代から90代の女性18人を中心とした集まりだ。2人の孫を持つシンガー・ソングライターのジョン・ワイさん(74)が呼びかけ、04年1月から毎週水曜にマンハッタン中心部の街頭に立ち、イラク戦争反対を訴えてきた。
一躍その名が高まったのは昨年10月、観光客などでにぎわうタイムズスクエアのど真ん中にある米軍の募集センター前での抗議行動で、ニューヨーク市警に逮捕されたからだ。ワイさんは「孫たちに代わって入隊を求めるつもりだった」と話すが、警察は「騒乱行為」とみなして全員を逮捕、手錠をかけて、4〜5時間にわたって拘置した。
18人は「何も悪いことはしていない」と主張し、「6カ月間活動を停止すれば、罪には問わない」という司法取引を拒否。正式な刑事裁判を選択し今年4月27日、完全無罪を勝ち取った。通行人に邪魔にならないように配慮していたことが認められた。
今月24日、18人は再び、米軍募集センター前に集合し、ワシントンに向けて平和行進を始める。歩行補助器具やつえが必要なメンバーもいるため、バスも使い、各地を経由しながら「兵士を家に帰せ」と訴え、7月4日の独立記念日にワシントンに到着する予定だ。
「年を取って耳が遠くなれば、補聴器をつけないといけない。ワシントンの男(ブッシュ大統領)がどのくらいの年齢か知らないが、人の言う事が聞こえないのなら、私たちが補聴器になってあげる」。最高齢のマリー・ラニヨンさん(91)はワシントン行きの目的をユーモアたっぷりに話した。
毎日新聞 2006年6月21日 10時11分 (最終更新時間 6月21日 11時59分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/images/20060621k0000e030044000p_size6.jpg
マンハッタン中心部でイラク戦争反対を訴える女性たち。右がジョン・ワイルさん=坂東賢治写す