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ロシア大物国会議員、《西側の言う民主主義の論理はトロツキスト思想の再生》
6月13日付のボルテール・ネット(スペイン語版)からです。ボルテール・ネットがロシアの大物国会議員ナタリア・ナロチニツカヤに対して行ったインタビュー記事です。原文はスペイン語ですが、フランス語版ヴォルテール・ネットからの翻訳になっています。
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ナタリア・ナロチニツカヤ(Natalia Narochnitskaya)は歴史家であり、ロシア科学アカデミーのメンバー、ロジーナ(祖国)党の国会議員でデュマ(ロシア国会)では外交関係委員会の副委員長を務める。同時にヨーロッパ委員会の議会代表、そして雑誌Russian Analyticaの編集長である。
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時間の関係で、一部のみを日本語訳してご紹介します。マルクス主義、トロツキズム、ネオコン主義が、様々に異なった粉飾を施しながらも、結局は「ある超国家主義=ワン・ワールド思想」という一本の筋によって貫かれている、ということです。枝や葉っぱには数多くの理屈が膏薬のようにへばりつきますが、幹を見たら一本だった、という話です。「イデオロギー」という虚構は、現代史の虚構でもあるでしょう。
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http://www.voltairenet.org/article140426.html
ナタリア・ナロチニツカヤ:《西側諸国の言う民主主義の論理はトロツキスト思想の再生だ》
2006年6月13日
【前略】
ボルテール・ネット:このような米国の態度がManifest Destiny(神に与えられた運命;1830年代にできた法律で米国の拡張主義、帝国主義の基本精神を形作る)の原則に根を持っているとはいえ、結果として新たに多くの考え方を生み出したのではないですか? それを、例えばポール・ウォルフォヴィッツやリチャード・パールのような極左主義者からやってくる政治家や言論人の影響と見るべきなのでしょうか?
ナタリア・ナロチニツカヤ:おっしゃるとおりです。単に共和党へのトロツキストの浸透だけではなく、ネオコンたちによる科学的なマルクス主義の継続に関することでもあります。ですから、我が狂信的党員たちがいとも簡単に米国の新しい政党に適応したというわけです。なぜなら、そのレトリックに居心地のよさを感じたのですから。
思想戦争(冷戦)の間に、我々はある教理問答を学ばねばなりませんでした。もし次のように問われたら。《我々はどのような時代に生きているのか?》 我々は次のように答えなければなりませんでした。《資本主義から共産主義へ移り変わる時代に》と。今日、西側の指導者たちとジャーナリストたちは同様の単純さで話しをします。スローガンは全く変わる必要が無かったのです。もしあなたが彼らに《我々はどのような時代に生きているのか?》と問うなら、彼らは同様に自動的な方法で答えるでしょう。《全体主義から民主主義へ移り変わる時代に》と。
この三流の普遍主義は、科学的なマルクス主義の用語で、あるいはネオコンの用語で、同じように表現されるのですが、ある超国家主義に伴われています。あらゆる相違が消滅させられなければならず、世界が一つの機関によって支配されなければならない、というものです。
【後略】
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