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http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200606170016.html
イラク人拘束者に17日間、水とパンだけと、報告書
2006.06.17
Web posted at: 19:23 JST
- CNN/AP
ワシントン――米国防総省は16日、米特殊部隊が拘束のイラク人に対し、17日間にわたってパンと水だけしか与えず、睡眠妨害や大音響で音楽を流すなど、許可されていない尋問方法を実施していたとする報告書を公表した。米国の市民権団体、全米市民自由連合(ACLU)が、機密解除に伴い請求し、この文書を入手した。
2003、04年の起きた事例を示しているもので、少なくとも拘束者の1人は衣服を脱がされていたとしている。米陸軍将校が作成した報告書は、イラクでの米特殊部隊の活動と、アフガニスタンでの拘束者の状況に大別される。
報告書は、食事の内容や尋問方法について、「間違っているが、違法ではない」と結論。事前に準備された虐待ではなく、指導不足、管理の不行き届きなどが背景にあるとしている。報告書で明るみにでた尋問方法などで罰則を受けた米軍関係者はいないという。
しかし、ACLUは、キューバのグアンタナモ米海軍基地やイラクの旧アブグレイブ刑務所で拘束者の不当待遇や虐待が発覚したにもかかわらず、米軍はこの問題に真剣に取り組んでこなかったことを改めて見せ付けた、と批判した。アブグレイブでの虐待問題は、写真流出と共に、約2年前に暴露されていた。
今回公表された報告書の一部の内容は、議会などで既に指摘されていたが、全容が明らかになるのは初めて。ただ、軍部隊名、地名、兵士の名前などは消されている。
イラクでの米特殊部隊による不当な尋問方法としては、拘束者に無理な体位を長時間強いたり、過度の高温、低温の生活環境に交互に閉じ込めるなどの例も挙げている。また、パンと水だけしか与えられなかった拘束者の健康状態について、1人は良好だったが、「17日間は長過ぎる」と断定。他の拘束者の体調に何らかの異変があったことを示唆している。
報告者の作成者は、米国防総省に拘束者施設の運営などでの改善項目も提示した。同省当局者は、一部の提言は既に実行したと主張している。
http://www.cnn.co.jp/usa/images/CNN200606170015.jpg
イラクの旧アブグレイブ刑務所で釈放を待つ収容者=昨年9月