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□ロシア外交筋:在イラク外交団殺害・拉致の黒幕は米国/アラビア・ニュース
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ロシア外交筋:在イラク外交団殺害・拉致の黒幕は米国/アラビア・ニュース
アラブの自由メディアでは繰り返し報じられてきたことだが、ロシアの軍事・外交筋がイラクでの数々のテロ事件の黒幕は米国だと暴露した。しかも今月初めに起きたロシア人外交団殺害と拉致事件にも関与したという。11日付のバスラ・ネットがアラビア語の独立系週間誌、アルムハッリル・アルアラビーから引いて報じた。
ロシア国防相の機関紙「赤い星」の編集に携わった経験のあるロシアの軍事・外交筋は、イラクは合法政権に向かっているとの主張に反駁、米国が開戦した日にプーチン大統領が語った有名な言葉「米国は歴史的な過ちを犯そうとしている」を引用し「イラクでの米国の失敗は、現実化したとは言えないまでも、間近に迫った。そのため米国はイラクにより過激な手段を採る羽目になる」と述べた。
「イラクの主権を擁護し続けてきたロシアの外交官が攻撃を受けたことは、襲撃者たちがどの政治グループにも属していないことを示している。拉致事件がロシア大使館近くの治安堅固なマンスール地区で起きたことは、一般的に在バグダードの西側とアラブ外交団、特にロシア外交団に向けて、米国政府が新たに暗殺部隊の手綱を放したことを示唆する」
「バグダードの要塞地区、グリーン・ゾーンに1年以上前から居住する総勢約百名のロシア軍人、治安要員の専門家が入手した情報は、この事件の黒幕は、イラクを手始めにしてロシアに冷戦を宣告しようとしている米国人であることを示している」
「原因となったのは、プーチン首相が数週間前に『米国の軍事・治安予算はロシアのそれの5倍だから、今後予算増額に努める』と発言したことで、米政府が激怒し、クルド人の(民兵組織)ペシュメルガと、より暴力的なアハマド・チャラビー(石油相)配下の『イラク自由人』民兵組織の諜報機関要員から成る暗殺部隊の手綱を放したのだ」
「イラク自由人組織は、イラク人捕虜の中から(サダム政権時代の)特別警備機関や共和国防衛隊、特別治安機関、公安機関、諜報機関の元士官、下士官クラスを、米国人と連携して選抜した。その後ドイツやオーストリア、ノルウェー、オランダ、スウェーデン、キューバのグアンタナモ、米国の各秘密基地で、米国諜報機関、イスラエルのモサド、ペシュメルガの諜報機関が良好な訓練を施した。その後、バグダード占領直前にイラク北部のクルディスタンに移送され、占領に効果的に参加した」
同筋によると、彼ら戦闘員の月給は1万ドル近くにも達し、その全員、及び正体が知れて粛清されることを恐れてイラク入りをしなかった家族は、米欧諸国の国籍を有している。イラク抵抗勢力に嫌疑を擦り付けるために、帰属グループによって殺害や攻撃を行うのが彼らの汚れた任務だ。人権擁護団体やNGO(非政府組織)、アラブや西側の外交団が狙われる。
それが理由で外交官4人が拉致され一人が殺害された数時間後にロシア外務省は、「このようなテロ行為は恥ずべき行為だし、ましてやロシアはイラクの各組織と全階層と良好な関係を有しているから、イラク抵抗勢力によるものではない」旨の声明を発した、と同筋は指摘した。
同筋によると、この声明は米国の指令で動く暗殺部隊に向けられたものだという。そのためブッシュ大統領は ヘンリー・キッシンジャー元国務長官を6月6日にプーチ
ンへの特使として派遣した。ロシア外交官の拉致は米国人の仕業との話に嘲笑するキッシンジャーに、プーチンは「この地域におけるアラブとイラクの出来事への解釈の点で、我々の考えは貴方方とは異なる」と説明した。
同筋は、「米政府と暗殺部隊は、ザルカーウィの一団や暗殺部隊が名付けるような新旧のイスラム式の名前を名乗るイスラム集団の銃口下に置かれた4外交官のビデオを放映すると確信している。4人を釈放するために、米軍を支持するスンナ派部族長たちとの仲介するというシナリオを捏造し、泥沼から米軍を引っ張り上げるために、この拉致をイラク抵抗勢力に擦り付けるためだ」とコメントした。
「拉致現場の目撃者たちが、『ロシア外交官の拉致を邪魔されないように、窓を覆った米国の4輪駆動車群が一帯を包囲していた。そして暗殺部隊が彼らを急襲した』と証言しているのだからね」
同筋は、「イラクでのテロ行為や襲撃行為は、イラク戦争、占領に反対し、多国籍軍に参加しない諸国の国民に向けられている。このことはバグダードの国連事務所が爆破された2003年8月以来誰の目にも明らかになった」と指摘した。
「イラクの弱体化を望む勢力は何処か?ロシア外交官が蒙った悲劇やその他の事件の犯人は誰か?イラクを内戦の崖っぷちに追い込み、4ヶ月以上もイラク政府樹立作業を引き延ばしたのは誰か?これまで襲撃者たちはイラクのロシア大使館に何の連絡もしてこない」
「イラクのロシア人が襲われたのはこれが初めてではない。2003年4月6日に米国軍人と思われる武装団が、ロシアの外交団車列に発砲しフラデミール・チトリンコ大使を含む4人が負傷した。同年5月10日にはバグダードで武装集団によってロシア人専門家が死亡、2人が拉致され1週間後に釈放された。翌年5月26日にバグダード南部で武装集団によってロシア人専門家2人が殺害され5人が負傷、内一人がその後死亡した」
http://www.albasrah.net/ar_articles_2006/0606/rosya_100606.htm
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このような情報は常識となっている故か、バスラ・ネットの扱いは小さい。国民の反対が強くイラク出兵を渋っていた日本の外交官殺害事件の犯人は? 日本政府が本腰を入れて追求しない理由は? 事件後、派兵が急遽決まった理由は?
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【参考記事】 露外交官1人殺害、職員4人拉致…バグダッドで通行中
【カイロ=岡本道郎】ロイター通信は3日、イラク内務省筋の話として、バグダッドのマンスール地区で同日午後、複数の車に分乗した武装集団が、通行中のロシア人外交官の車両を襲撃し、ロシア人外交官1人を殺害、在バグダッド露大使館のロシア人職員4人を拉致した、と報じた。
露外務省も同日、この事実を確認した。背景など詳しいことは不明だ。
(2006年6月3日22時51分 読売新聞)
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