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(回答先: アメリカのソマリア出兵の本音の石油利権に日本も出資 投稿者 木村愛二 日時 2006 年 6 月 08 日 14:08:46)
□米外交がソマリアでも失敗 イスラム原理主義組織が首都制圧 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2055652/detail
米外交がソマリアでも失敗 イスラム原理主義組織が首都制圧
【アルジャジーラ特約7日】アフリカ中東部「アフリカの角」に位置するソマリアでは、イスラム原理主義の司法組織「イスラム法廷」がこのほど、対抗するイスラム系武装勢力を首都モガディシオから追い出した。
15年間に及ぶ内戦が続くソマリア情勢について、国際的シンクタンクの国際危機センターでアフリカ問題を担当するスレイマン・バルド氏はこのほど、アルジャジーラネットの取材に対し、「米国はここでも外交的失点を重ねることになった」などと指摘した。同氏との主な一問一答は次の通り。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
―アルジャジーラネット:米国は今回首都を追われたとされる武装勢力にどのような支援をしていたのか。
バルド氏「武装勢力の指導者たちは米政府から武器購入に向けた資金を受け取っていた。武装勢力は米国からの支援で武力を増強させたと思われる今年2月、『イスラム民兵』に対し武力攻撃を仕掛けた」
「米政府は資金提供の有無について肯定も否定もしていない。米政府当局者は米国がテロとの戦いを支援する人民たちと連携しているとだけ語っている。同当局者の中にはそうした連携を危険視する者もいたが、その声は無視された」
―この連携の危険性をもう少し詳しく話してください。
「第一は、今年2月以降、武装勢力とイスラム法廷との戦いが一段と激化したこと。この衝突で巻き添えをくった市民数百人が殺された。米政府はこうした人権侵害の戦いを全く無視している」
「第二に、イスラム法廷が力を拡大し、ソマリア情勢が再び不安定化すること。ソマリアでは1977年から断続的に内戦状態が続いている。国民の中には、秩序回復を掲げるイスラム法廷を支持する者たちもいる。そのイスラム法廷が今、首都モガディシオを制圧したのだ。ソマリアは元来、穏健なイスラム教国で、イスラム原理主義が生まれる国柄ではなかった」
―米政府はソマリアで何をしようとしているのか。
「米国とこの地域の情報機関は、1998年にタンザニアとケニアで起きた米大使館爆破テロ事件、2002年にケニアで起きた観光ホテル爆破事件とイスラエル機爆破事件に関し、実行したテロ犯たちがソマリアを中継地および潜伏地に利用したと判断している。特に、米国軍主導の連合軍が01年冬にアフガニスタンに侵攻、タリバン政権を崩壊させた以降、その傾向が強まっているとしている」
「イスラム過激派の中にはイスラム法廷と連携している組織もある。米国はイスラム法廷を壊滅させることで、テロリストたちがソマリアを潜伏地として使えなくし、逃亡状態を続けさせたいと狙っている」
「しかし、米国にとって結果は裏目に出た。イスラム法廷が勝利しようとしているからだ。さらに、米国は武装勢力を支援することで、国際法に違反している。国連による調査が始まっている」
「米国は目先の結果を求め、失敗した。また、米国は1993年にモガディシオで米兵18人を殺害した武装勢力とあえて連携した」
―ソマリアでの戦闘を米国とイスラム過激派との代理戦争と表現してもいいのか。
「それだけではない。ソマリアでの戦いはエリトリアとエチオピアとの代理戦争でもある。エリトリアはイスラム法廷を支援し、エチオピアは米政府に協力している。イスラム法廷は、シャリア(イスラム法)の施行で治安の維持を期待する地元財界から資金提供を受けている」
「戦闘は経済権益を争う戦いの側面もある。つまり、だれが交易ルート、港湾、空港を支配するかなのだ。それはイデオロギーの問題ではなく、2001年の9・11米中枢同時テロ事件を勝手に利用していることでもある」
2006年06月08日00時10分