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毎日【米大統領:イスラム原理主義勢力のソマリア首都制圧に懸念】
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20060607k0000e030030000c.html
米大統領:イスラム原理主義勢力のソマリア首都制圧に懸念
【ワシントン笠原敏彦】無政府状態が続くアフリカのソマリアで、イスラム原理主義勢力が首都モガディシオを制圧したと伝えられる事態について、ブッシュ米大統領は6日、ソマリアが国際テロ組織アルカイダの「安全な避難先」になることへの懸念を表明し、事態への対処を検討する姿勢を示した。米国はイスラム勢力と対立する武装勢力を資金援助しているとの見方が強く、「制圧」が固定化されれば対テロ戦争への打撃となる。
ブッシュ大統領は訪問先のテキサス州ラレドで報道陣に対し、ソマリア情勢について「重要なのはソマリアをアルカイダの安全な避難先にしないことだ。事態の進展を注視している。いかに対応するのが最善なのか戦略を練りたい」と述べた。
米国が警戒するのは、「破たん国家」ソマリアがアフガニスタンの再現になることだ。イスラム原理主義勢力タリバンはアフガン内戦下で住民の不満を吸収して台頭し、アルカイダのビンラディン容疑者らを保護した。
91年から無政府状態にあるソマリアでは5日、イスラム国家の建設を目指す勢力「イスラム法廷」が「イスラムの敵に勝利した」と首都制圧を宣言。戦闘状態にある複数の世俗派武装勢力の指導者らは首都から逃走した模様だ。しかし、マコーマック国務省報道官は6日の会見で「モガディシオの状況は流動的だ。この組織(イスラム法廷)自体も一枚岩ではなく、多くの派閥から成っている」と指摘した。
同報道官は、米国が世俗派武装勢力を支援しているとの疑惑に対しては「米国は外国人テロリストと戦うソマリアの人々との協調を望む」と語るにとどめ、明言を避けた。6日付のニューヨーク・タイムズ紙は、米政府が武装勢力指導者らに毎月10万〜15万ドルを資金援助している、との専門家の推定を紹介した。米国は、ソマリアのイスラム勢力が98年に起きたケニアとタンザニアの米大使館同時爆破テロの首謀者らをかくまっていると主張している。
毎日新聞 2006年6月7日 10時49分