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2006年6月7日(水)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-06-07/2006060707_01_0.html
【ワシントン=鎌塚由美】イラク開戦前ブッシュ大統領を批判し、保守派の批判にさらされた米カントリー音楽の人気女性グループ、ディクシー・チックス。イラク戦争批判の立場を曲げなかった彼女たちが今、新曲キャンペーンで「反撃」に出ています。米主要メディアも相次ぎ取り上げ、ビルボードの音楽チャートで一位となっています。
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三年前のイラク開戦直前、ロンドン公演で、ボーカル担当のナタリー・メインズさんが「みんな、わかっていると思うけど、私たちはテキサス出身のアメリカ大統領を恥ずかしく思っているわ」と発言。これに米国の保守派は激怒し、同グループを「非国民」と呼び、カントリー音楽のラジオ局はグループの曲を放送禁止にしました。
ディクシー・チックスは三月末、事件以来初となるアルバムを発表。新曲キャンペーンに乗り出し米メディアに登場しています。
米『タイム』誌(五月二十九日号)は、「ラディカル(急進的な)・チックス」と題して同グループを特集。メインズさんは、「大統領府を軽べつしたことを謝ったけれど、もはやそうは思わないわ。彼(ブッシュ大統領)にはいかなる敬意も感じない」とブッシュ批判を鮮明にしました。心からの謝罪をすれば放送禁止を解除するという一部のラジオ局に対して、「私は自分自身を変えられない」ときっぱり。
新曲「ノット・レディー・トゥ・メイク・ナイス」は、三年前の事件を振り返り、「言われるままにいい子にはなれない。撤回する気にはなれない」「私は今もめちゃくちゃに怒りまくっている」と歌っています。
CNNテレビの看板番組ラリー・キング・ライブ(五月三十一日)にも出演。「権力にある者に疑問を呈し、異議を唱えることを恐れてはいけないと私は子どもたちに教えたい。彼らがすることを問い、監視する、それが愛国者です」(マーティ・マグワイアさん)と語りました。
一部ラジオ局の放送禁止措置にもかかわらず、多くのファンは彼女たちを支持しています。