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バグダッドの死者、戦争終了後最悪 5月1400人に
2006年06月07日12時54分
イラクの首都バグダッドで5月中、遺体安置所に運ばれた死者の数が1400人近くとなり、月間の死者数として03年のイラク戦争終了後では最悪レベルとなったことが、イラク保健省のまとめで分かった。英BBC放送などが6日、伝えた。イラクでは先月、マリキ首相率いる正式政府がようやく発足したが、内相など治安担当閣僚が各派の対立でいまだに決まらず、治安回復のめどが立っていない。
保健省によると、5月に遺体安置所に運び込まれた死者は1398人。今年に入って毎月1000人を超えており、5カ月で計6025人となった。多くは、宗派対立による攻撃や拉致・殺害の被害者とみられる。
実際には、明らかになっていない犠牲者がこれ以外にもいるとみられる。またイラク全体では死者の人数がさらに増えるのが確実だ。
米英の非政府組織「イラク・ボディーカウント」は、イラク戦争とそれ以後のイラク全土での市民の犠牲者総数を、報道などから最少約3万8000人、最大約4万3000人と推計している。
一方、マリキ首相は同日、米軍とイラク内務省の拘束下にある約2500人を「容疑が晴れた」として釈放する、と発表した。国連の報告書によると、イラクで市民2万8700人が拘束されており、政府や米軍への不信感を募らせる原因の一つとなっている。対立解消と治安回復のめどが立たないことから、釈放を進めることで「融和ムード」をつくり出すねらいがあるとみられる。
http://www.asahi.com/international/update/0607/006.html