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イラン:米国受け入れの欧州提案に「前向きなステップ」−核開発問題 (ブルームバーグ)
2006年6月7日(水)00時12分
6月6日(ブルームバーグ):イランの核開発問題で、同国政府の交渉担
当責任者であるアリ・ラリジャニ氏は6日、問題解決に向けて欧州が作成し米
国も受け入れた提案には「前向きなステップ」があるとの認識を示した。
国営イラン通信(IRNA)によれば、欧州連合(EU)のソラナ共通外
交・安全保障上級代表はこの日、テヘランで同提案をイラン政府に提示し、こ
れにより、「交渉に従事することが出来る」と語った。
これに対し、ラリジャニ最高安全保障委員会(SNSC)事務局長は国営
テレビで、「われわれは欧州提案を受け取り、すべての点をよく吟味した上で
回答する。交渉は建設的だった。この提案は前向きなステップで構成されてい
るが、対処が必要なあいまいな点も幾つかある」と語った。
EUが5月に提案した案には、イランがウラン濃縮をとりやめてロシアに
よる核燃料生産を受け入れる代わりに軽水炉の提供を受けるとの点が含まれて
いた。6日の提案詳細については公表されていない。米紙ニューヨーク・タイ
ムズによれば、イランが米ボーイング社から飛行機部品を購入できるようにな
ることや、米国からの農業技術提供と世界貿易機関(WTO)のイラン加盟支
持が含まれているという。
EU提案については今月1日、国連安全保障理事会(安保理)の常任理事
国5カ国がこれを支持。米国、中国、ロシア、英国とフランスが同日ウィーン
で開催した協議に加わったドイツも同提案を受け入れた。
原題:Iran Sees `Positive Steps' in U.S.-Backed Incentives (Update1) (抜粋) 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=07bloomberg33aeAkNZh94bb0
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ジュネーブ 蒲原桂子 Keiko Kambara
kkambara@bloomberg.net Editor:Okochi
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