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TOP 【在野のアナリスト】http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
イラク問題で、日本は小泉氏の訪米と併せて撤収時期について話し合うのではないかと見られています。そんな中、自衛隊が駐留するサマワで大規模なデモが発生しました。先には自衛隊の車列を狙ったと見られるテロ事件まで。本当に自衛隊員の安全が確保されるのか、不安な事態になっています。
本来、自衛隊員が駐留しているのは復興支援なのですから、治安維持を目的とした国連軍の位置付けとは異なる訳で、治安の悪化は撤収の理由になるはずです。ですが空自は国連軍に空輸支援を行っているので、陸自の位置付けとは少し異なります。これが撤収を難しくさせている原因の一つでもあります。
今のところ、陸軍が国連軍に対する人質のような扱いとなり、復興支援の名の下にサマワに縛り付けられている状況です。陸自は復興支援なのですから、今の壊れたイラクにはあらゆる面で復興が必要な訳で、そのニーズは多岐に渡るはずです。しかし『治安が安定している』とされるサマワにおいてのみその活動が限定され、剰さえ治安悪化と政府への揺さぶりを企図したテロの標的にされている。結果として、イラク国民に日本の自衛隊が『何のために』いるのか、その理由すら示されていないためにこうした事態が引き起こされている、ということになっている訳です。
元々、イラク特措法の好い加減さは言うべくもありませんが、本当にこんなザル法でイラクに行かされた自衛隊員のご家族の方は不安で仕方ないでしょう。今の小泉氏が長期政権を担えたのも、イラクで人的被害がないからだとも言われています。それほどのザル法だったわけですから、今もし被害が出てもおかしくない状況なのです。
こうした中で、米、英、豪、三国の駆け引きの中で撤収時期を決められない日本。治安維持のために駐留している国連軍は、反政府勢力が台頭する中での撤収は難しい。恐らく、テロを根絶するためにはイラク国民の半数以上が犠牲になる必要があるでしょう。テロとは雨後の筍のように、一つ叩いたからそれで終わりではなく、一つ叩くとそれに付随して二つ、三つと発生するものだからです。
米国がテロとの戦いを標榜した段階から、イラクがこうした事態になることは想定できたはずです。そして、その米国の決断を今でも日本は支持し続けています。それが自衛隊員の犠牲という形で表れないことを祈るばかりですが、小泉氏はその時、何と言い訳するつもりなのですかね…。
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