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□米英首脳会談で多国籍軍の撤退日程が問題になる可能性 イラク新政府は期待発言 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2003179/detail
米英首脳会談で多国籍軍の撤退日程が問題になる可能性 イラク新政府は期待発言
【アルジャジーラ特約24日】イラク新政府は、ブッシュ米大統領とブレア英首相がイラクでの次の段階についての方針を討議するため会談する準備が進む中で、イラク治安部隊が米軍を主体とする多国籍軍から治安任務を引き継ぐことの将来展望についての発言を公にしている。
しかし、ブレア英首相はより慎重で、アルジャジーラに対して、治安状況はなお困難であり、同首相が言うところの「テロ」をやめさせるためには、イラク政府が最大限の力を使用する権限があることだけを強調した。
同首相はまた、もし正当に選ばれたイラク政府が要請すれば、外国軍はイラクを離れるだろうと付け加えた。
一方、米ホワイトハウスは、今後の(軍撤退)日程について話し合われるかどうかについては、否定的である。
こうした状況にもかかわらず、イラク政界筋は、新政府がスンニ派武装分子の闘争を弱めようとする努力を強化するだろうと観測しているが、政府の発言もそれを裏書きする方向で行われている。
マリキ新首相は、発足間もない新政府が独立を達成できるということを国民に示そうと
するのに躍起となっており、来年末には自国兵力が全土を管理することができるだろうとしている。同首相はイラクに軍を派遣しているデンマークのラスムッセン首相と会談した後、「わが軍は向こう1年半のうちに、イラク全州の治安任務を接収する力量がある」という簡単な声明文を公表した。
ブレア英首相がバグダッドに滞在していた2日前、マリキ首相は今年末までに、首都とアンバル州を除く全土がイラク軍の管理下に移されることが可能だろうと述べた。米英首脳はこの発言に否定的な姿勢を示しながらも、もしイラク軍の態勢が整えば、外国軍15万人は撤収するだろうと発言している。
ブラウン英国防相は23日、この問題を取り上げて、英軍の管理下にある南部4州のうちの少なくとも1州での治安任務引き渡しが近く行われるとしても、それが直ちに英軍兵力の削減を意味しないとして、「われわれはイラクがその治安について完全な責任を負うことを望んでいる。がしかし、現在の進歩が今後も持続されることを望んでいるにせよ、それほど急速には進めない」と述べた。
イラクのタレク・アル=ハシェミ副大統領は、ブレア英首相との会談では、多国籍軍の撤退の時期よりもむしろイラク軍の訓練完了の時期を設定すべきであるという事を含めて、可能な歩み寄りの問題を討議したが、交渉に武装勢力の代表を参加させることも可能だと語った。
同副大統領は「2日前の話し合いで出て来たと言えるのは、イラク軍が再建されなばならないという条件と(撤退)日程とを結び付けてゆく必要があるということだ。決められた日程表に基づいて、米英両国がイラク軍再建に関わっていくことになろう。ブレア首相はこの問題については、英国で行われる会議で検討することを約束した。・・・しかし、今の時点で撤退の日程表があるかといえば無い」と語った。
ホワイトハウスのスノー報道官は23日、そのような方針の変更が公にされることを問題外として、「米大統領あるいは英首相が、1年以内、あるいは2年、4年以内に軍を撤収させるつもりだなどと言明するのを記者諸君が耳にするとは思わない。・・・軍の撤収について、なにか特別な予測を入手するとは考えていません」と語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年05月25日15時11分