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05/17/2006
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/05/post_281e.html
2006年5月5日、ロスアンゼルス・KABC放送の保守派ラジオホスト、ダグ・マッキンタイルは、自分の番組で以下のように謝罪した:
「ジョージ・W・ブッシュに投票した私の判断は間違いだった。歴史的に見て、2期続いた大統領としてはジョージ・W・ブッシュが合衆国史上最悪であると私は信じる。グラントより酷い。史上最悪の大統領といってもいいだろうと思う。」
マッキンタイル氏の個人的な懺悔の言葉は、結局のところ全米の保守層に漂う気分を代弁していることになるだろう。
2004年の大統領選挙の際、ブッシュ支持派多数の州(赤い州)とケリー支持派多数の州(青い州)の分布状況は以下のとおりだった。
2004年大統領選挙の投票結果による州別支持政党分布地図。(source:ワシントンポスト紙)
それから1年半が経過し、世論調査企業SurveyUSAが2006年5月15日に公表した州別のブッシュ大統領支持率に従えば、現在のアメリカは、以下の地図のような状況になっている。
SurveyUSAの公表した州別最新大統領支持率を反映させた地図。現在でもブッシュ支持が50%を超える州は、アイダホ州、ワイオミング州、ユタ州の3州。
信頼を失くした共和党、「共和党の軽量版」と化した民主党
民主党と共和党、政策課題別の信頼度は?
(source:5月11日〜15日に実施されたワシントンポスト紙・ABC放送共同世論調査)
ワシントンポスト紙が2006年5月17日に公開したポスト紙・ABC放送共同最新世論調査結果によれば、政策課題別の政党支持率結果においても、全ての分野で民主党の支持率が共和党を上回っており、共和党の頼みの綱である『テロとの闘い』分野でも、民主党の46%に対して共和党は41%となっており、支持率が逆転している。
興味深いのは、「同意するかどうかはさておき、あなたは民主党が共和党との違いを示す明確な方向性を提示していると思いますか?」との質問に、52%が「NO」と答えている点だ。実際、現在の民主党は共和党との違いを見せるよりも、共和党の後継を狙っているだけの存在をアピールしているにすぎない。つい先日も、『女性初の大統領』の呼び声が高いヒラリー・クリントンは、保守派の大物でメディア王のルパート・マードックと手を組んだ件が報道された。(オライリーやハニティ、ブリット・ヒューム等FOXニュースの右派ホストは今頃困惑しているだろう)クリントン夫妻としてはお得意の『中道保守』票を固めるつもりだろうが、歩み寄る相手を間違えているだろう。(悪名高きウォルマートの企業弁護士として活躍したヒラリーは、民主党支持層よりも大企業の支援を重視するつもりかもしれない)
NSAの令状なし盗聴をブッシュ大統領が承認した件の違法性を巡り、ラス・ファインゴールド上院議員(ウィスコンシン州・民主党)が大統領問責決議案を提出すると、民主党議員のほとんどがファインゴールド議員から逃げ出した。民主党側の主張では、国民の令状なし盗聴を大統領が承認するのは「違法」であるはずなのに、それを裁くつもりはないというわけだ。これはリベラル派から見れば「弱腰」すぎるし、保守派から見れば「一貫性の欠如」だ。
米政治系ブログ2大サイト、DailyKosとMyDDの共著『Crashing the Gate: Netroots, Grassroots, and the Rise of People-Powered Politics』でも酷評されているように、民主党主流派(守旧派)の政治活動センスはあまりにも鈍いのではないか、と思えてならない。共和党に政治の表舞台から降りて欲しいという有権者が増加しているのは確かだが、民主党は未だ内部に混沌を抱えたままである。