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ハリバートンが大都市避けて株主総会 イラクなど戦争地域で巨大な利益
【アルジャジーラ特約15日】米国の石油生産サービス企業で、米国が支配する戦争地域での利権が取りざたされているハリバートン社が、今年の定例株主総会を隠れて行うようだ、と非難の声が上がっている。
ハリバートン社は以前、ディック・チェニー副大統領が代表取締役を務め、2005年度決算では24億ドルの収入を計上した。
ところが、同社は例年、テキサス州ヒューストン市で開催していた定例株主総会を今年はオクラホマ州ダンカン市で開催することにした。同社では、会場の変更は、同社がオクラホマ州南部に発祥の地があったためと説明している。ダンカン市は人口わずか2万2500人で、ハリバートン社の本社所在地。
これに対し、昨年の株主総会で身柄拘束を受けた15人の一人である「ヒューストン・アウェアネス・コレクティヴ」のスポークスマン、モーリーン・ヘイヴァーさんは「ハリバートン社は自分たちの株主に対して説明責任を持たずに済むような都市に会場を移そうとしている。自分たちの内懐みたいな都市に行こうとしているのです」と語った。
ハリバートンが戦争でもうけていると非難しているグループの一つである「平和のためのオクラホマ退役軍人の会」はこのほど、ハリバートン社が資金援助をしているダンカン市のシモンズ・センターで株主総会が開かれる際、その外側で約300人の集会、デモをする許可をとった。
同グループの活動家たちは、ヒューストン・アウェアネス・コレクティヴなど反グローバリゼーション活動家その他の抗議グループも加わるものと予想している。
同市では、総会当日は警官や警備員を増やして警戒に当たらせ、近くの学校も学童の安全のため休校となる。
ハリバートンの株主総会は近年、200人から500人による抗議活動が恒例となっており、昨年は、会場のホテルで座り込みがあり、参加者が逮捕された。
会社側は、米国旗が市の中心道路になびいているような静かな小都市に会場を移すことについて、批判を避けるためではないとしている。同社のキャシー・マン広報担当は「ダンカンで株主総会を開く理由は、わが社が伝統と革新の精神に価値を見出す会社だからです。その精神の多くは80年以上も前に、ダンカン市で始まったのです」と説明した。
ダンカン住民の一部は、ハリバートン社支持の対抗デモの許可を取得した。
ハリバートン社は、公開入札もなしで大口の政府契約を取っていると批判されている。特に、そのKBR部門は中東に駐留する米軍将兵への支援役務を提供している。
同社はまた、多くのイラク国民の間で、自分たちの悲劇を食い物にしているというので悪名高い。
スゥエーデン在住のイラク人政治家、ヌリ・アル=ムラディ氏は「(ハリバートンが)イラクからクウェートに運び込んでいる燃料に不当な価格を付けているというスキャンダルを取っても、この会社がイラクで何をしているかの明白な証拠だ。実際、それ以上の説明など不要だ」と話した。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年05月17日00時37分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1969005/detail?rd